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本日閉館

滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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虎図(とらず)

岸竹堂(きしちくどう)

せつめい

この作者さくしゃ岸竹堂きしちくどうさんは、江戸時代えどじだいのおわりに彦根ひこねまれ、明治めいじのはじめに京都きょうとかつやくした日本画家にほんがかです。代々だいだい動物どうぶつをとくいとしていた岸派きしは四代目よんだいめで、とくにトラの上手じょうずでしたが、長い間ながいあいだ本物ほんもののトラをたことはありませんでした。1886ねん明治めいじ19ねん)に京都きょうとにチャリネ曲馬団きょくばだんというサーカスがやってて、そこにはトラもいました。竹堂ちくどうさんのトラのは、このころからまるで本物ほんもののようにえがかれるので、もしかすると実際じっさいにスケッチにかよったのかもしれませんね。なみの一本一本いっぽんいっぽんまでていねいにえがいたその作品さくひんは、まるできているようにはくりょくまんてんで、当時とうじ人々ひとびとをおどろかせました。

さくひんデータ

1891ねん明治めいじ24ねん
きぬのぬのに日本画にほんがのぐ
たて159.3×よこ71.6センチ