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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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飛鳥の春の額田王

安田靫彦(1884-1978)

作品解説

中央に描かれる人物は、飛鳥時代の歌人であった額田王(ぬかだのおおきみ)。奥には畝傍山(うねびやま)、香久山、耳成山の大和三山、手前左には川原寺、本薬師寺、藤原宮、右には板葺宮、飛鳥寺、山田寺と、額田王が生きた時代の奈良の様子が描かれています。実際の地理関係とは異なっていますが、ここでは画面構成が優先されています。画面左下には梅の花が描かれており、季節は春だとわかります。安田靫彦は19歳の時に飛鳥を訪れ感銘を受けており、約60年後に制作された本作にその思いを結実させました。歴史画の名手であった靫彦の、晩年を代表する作品の一つです。

作品データ

1964年(昭和39年)

紙本著色

131.1×80.2cm