12/11
9:30〜17:00
本日開館

滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

本日開館
12/11
9:30〜17:00

フリーワードで検索

ホーム > コレクション紹介 >

姉妹

小倉遊亀(1895-2000)

作品解説

折り鶴を手に持ち満足そうな笑みを浮かべる妹と、ハサミと折り紙を持ち横目に妹を見る姉。指先に赤みが加えられた肌の色は子供らしさを強調しています。モデルとなった姉妹は、小倉遊亀の知り合いだった洋画家・岡本半三氏のご令嬢です。背景はプラチナ箔を貼った上に胡粉と呼ばれる白い絵の具をかけ、右下のみ胡粉を拭き取るという手法が取られており、単に白一色で塗るよりも空間に広がりが感じられます。ワンピースの裾の広がりは二等辺三角形を作っており、安定した構図となっています。限られた色数で描かれた本作には、要約された中に生まれる美しさがあります。

作品データ

1970(昭和45年)

紙本著色
118.0×141.0cm