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姉妹
小倉遊亀(1895-2000)
作品解説
折り鶴を手に持ち満足そうな笑みを浮かべる妹と、ハサミと折り紙を持ち横目に妹を見る姉。指先に赤みが加えられた肌の色は子供らしさを強調しています。モデルとなった姉妹は、小倉遊亀の知り合いだった洋画家・岡本半三氏のご令嬢です。背景はプラチナ箔を貼った上に胡粉と呼ばれる白い絵の具をかけ、右下のみ胡粉を拭き取るという手法が取られており、単に白一色で塗るよりも空間に広がりが感じられます。ワンピースの裾の広がりは二等辺三角形を作っており、安定した構図となっています。限られた色数で描かれた本作には、要約された中に生まれる美しさがあります。
作品データ
1970(昭和45年)
紙本著色
118.0×141.0cm