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常設展
没後50年 三橋節子と滋賀の風景
会期 2025年6月19日(木)〜9月7日(日)
開催概要
身近な樹木や草花を愛し、その後半生には滋賀の民話や伝承を題材とした作品を描いた画家、三橋節子[みつはし せつこ](1939-1975)。本年は、節子の没後50年にあたります。この節目の年に、当館で収蔵している三橋節子作品4件すべてと三橋節子美術館(大津市)所蔵のスケッチ帳4冊、そして節子が暮らし創作活動をおこなった滋賀の風景をテーマとした野口謙蔵、茨木杉風[さんぷう]、杉田静山[じょうざん]などの作品をあわせて紹介するコレクション展「没後50年 三橋節子と滋賀の風景」を開催いたします。
節子は、京都大学で農林経済学、農史を研究していた三橋時雄(当時は助手、のちに教授)と妻の珠[たま]の長女として大阪府に誕生、生後間もなく父親の勤務地であった京都府に移りました。幼少期から絵を描くことに興味があった節子は、京都市立美術大学(現在の京都市立芸術大学)日本画科に進学します。猪原大華、上村松篁、奥村厚一、秋野不矩、石本正らの指導を受け、大学卒業後は同大学の日本画科専攻科に進学。専攻科を修了すると新制作展を中心に作品を発表し、精力的に活動しました。
29歳の時には画家の鈴木靖将と結婚して滋賀県大津市に移住、一男一女をもうけます。しかし32歳の時、画家として着実に成果を残し始めていた時期に、難病のため利き手の右腕を切断。大きな困難に直面しながらも絵筆を左手に持ち替えた節子が制作のテーマとして選んだのは、子どもたちにも親しみやすい滋賀の伝説や民話でした。これらの作品群は高い評価を得ますが、昭和50(1975)年2月24日、節子は35歳という若さでその生涯を閉じました。自然と親しみ、家族を思い、限られた時間のなかで絵筆を走らせ続けた節子の作品を滋賀の風景とともにご鑑賞ください。
- 会期
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2025年6月19日(木)〜9月7日(日)
- 休館日
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毎週月曜日(ただし祝休日の場合には開館し、翌平日休館)
- 開館時間
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9:30-17:00(入場は16:30まで)
- 会場
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滋賀県立美術館 展示室1
- 観覧料
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一般/570円(460円)
大学生/340円(280円)※高校生以下、18歳未満、県内居住の65歳以上、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方とその介護者は無料
◎( )は20名以上の団体料金
◎常設展のチケットで展示室1、小倉遊亀コーナー、展示室2を観覧可
◎毎週日曜日は「木の家専門店 谷口工務店フリーサンデー」
常設展示をどなたでも無料で観覧いただけます
- 主催
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滋賀県立美術館
- 作品リスト