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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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今後の展覧会 企画展

丸木スマ展 73歳からのアーティスト

会期 2026年9月11日(金)〜11月23日(月・祝)

丸木スマ《簪》1955年 原爆の図丸木美術館蔵

開催概要

 丸木スマは1875年広島生まれ。懸命に働いて4人の子どもを育て上げたのち、1945年原爆に遭います。夫を亡くしたスマは、息子で水墨画家の丸木位里と、その妻で油彩画家の俊に勧められ、70歳を過ぎて絵を描き始めます。身近な動物や魚、四季の花々を色彩豊かにのびのびと表現した作品は日本美術院展でも評価され、時代の注目を集めました。本展では、埼玉県東松山市の原爆の図丸木美術館の収蔵品を中心に、故郷広島に伝わる作品を交え、生命力あふれる作品世界を紹介します。

みどころ

その1 生命が躍動する丸木スマの絵で、あなたもきっと元気になる。

日々の暮らしの中で親しんだ花、野菜、犬、猫や虫などを自由奔放な色彩と構図で描いたスマの作品。最晩年の大作《簪(かんざし)》をはじめとする、画面全体に生 命力が満ちあふれる「曼荼羅(まんだら)」的とも評される圧巻の絵画は、観る人に強烈なエネルギーを与え、何歳からでも表現できる喜びと生きる元気を届けてくれます。

その2 スマを取り巻く人々や同時代の美術界に注目し、アーティスト・丸木スマ誕生の経緯に迫る!

73歳にして花開いた丸木スマの才能には、多くの人々が強い関心を寄せました。絵を描くきっかけを与え、画壇への出品を後 押ししたのは、長男の丸木位里、その妻の丸木俊(※)という、とも に高名な画家であった息子夫婦です。
また、華々しいデビューを飾った後には、安田靫彦や金島桂華らの日本画家、さらには柳宗悦や式場隆三郎ら民藝運動の文化 人たちがスマに熱い視線を送りました。
本展では、位里や俊による作品や家族の歩みを伝える写真をはじめ、同時代の文化人たちの評価や言説を物語る貴重な資料 を、スマの作品とともに一挙紹介。多角的な視点から、稀代の「お ばあちゃん画家」の評価がいかに形成されていったのか、その背景に迫ります。
※丸木俊は、当初旧姓の「赤松俊子」として活動。丸木位里との結婚後も同名義を用いたが、 スマの逝去を機に丸木姓を継いで「丸木俊子」と名乗る。その後、さらに「丸木俊(戸籍名が俊)」へと改めた。

その3 広島、原爆、夫の死—— スマの絵の背景にある、凄惨な戦争体験

色鮮やかでユーモラスな作品の背景には、70歳のときに広島の爆心地から約 2.5km の自宅で被爆し、その翌年に夫を亡くすという過酷な過去がありました。その凄惨な記憶を 描いた作品にも注目し、2017 年に発見された《ピカドン》のように、スマが直接的に原爆を描いた数少ない作品を、スマの言葉とともに展示します。過酷な体験を経てなお、彼女が命の輝きを描き続けた意味を問い直します。

その4 子どもと一緒に楽しめる! 創作コーナーに子ども向けガイドも。

展示の最後には、体験型の創作ワークショップコーナー「絵ハ誰デモ描ケル」(コーナー名は丸木俊の著作に由来)を設置。鑑賞後の余韻のなかで、子どもから大人まで誰でも 表現する楽しさを体感できます。
また、丸木スマの絵を楽しみながら巡ることができる、子ども向けガイドも用意しています。
さらに会期中には、託児サービス付きの記念講演会やギャラリートークに加え、「子ども向けギャラリートーク」も開催。 美術館内にはキッズスペースもあります。家族みんなで、美術館を楽しんでいただけます。

会期

2026年9月11日(金)〜11月23日(月・祝)

休館日

毎週月曜日[ただし、祝休日の場合には開館し、翌平日休館]

開館時間

9:30-17:00(入場は16:30まで)

会場

滋賀県立美術館 展示室3

観覧料

一般1,200円(1,000円)
高校生・大学生800円(600円)
小学生・中学生600円(450円)
※( )内は20名以上の団体料金
※企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可
※未就学児は無料
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳などをお持ちの方とその介助者は無料

小さなお子さんがいる、障害があるなど、様々な理由で来館を迷っている方へ

当館では、展示室でもしーんと静かにする必要はなく、おしゃべりしながら過ごしていただけます。また、目が見えない、見えづらいなどの理由でサポートや展示解説をご希望される場合や、その他、ご来館にあたっての不安をあらかじめお伝えいただいた際には、事前の情報提供や当日のサポートのご希望に、可能な範囲で対応します。

主催

滋賀県立美術館、京都新聞

特別協力

原爆の図丸木美術館

監修

岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 専務理事・館長代理)
永井明生(キュレーター・美術研究者)

企画

山田 創(滋賀県立美術館 学芸員)

チラシ

準備が整い次第、公開します。

プレスリリース

プレスリリース(822KB)

作品リスト

準備が整い次第、公開します。

関連イベント

◆本展監修者による講演会1 [要事前申込/抽選/無料]
「みんなスマが好きだった」 スマの絵画がどのように社会に知られていったのか、歴史をたどり解説します。
講 師:岡村幸宣(本原爆の図丸木美術館 専務理事・館長代理)
日 時:9月26日(土)14:00~15:30
場 所:滋賀県立美術館 木のホール
定 員:100名

◆本展監修者による講演会2 [要事前申込/抽選/無料]
「丸木スマの描く『いのち』」 スマ作品の特徴や魅力について、広島との関わりに焦点を当てながら紹介します。
講 師:永井明生(キュレーター・美術研究者)
日 時:0月10日(土)10:30~12:00
※託児サービスあり
場 所:滋賀県立美術館 木のホール
定 員:100名

◆ギャラリートーク [事前申込不要/当日先着順/要観覧チケット]
展示室を回りながら、本展担当学芸員がみどころを解説します。
日 時:9月19日(土)10:00~11:00 ※託児サービスあり
    10月15日(木)14:00~15:00
    11月14日(土)14:00~15:00
場 所:滋賀県立美術館 展示室3
定 員:各回20名程度

◆子ども向けギャラリートーク [事前申込不要/当日先着順/要観覧チケット]
学芸員とお話しながら展覧会を楽しみましょう。美術館が初めてのお子さんにもおすすめです。
日 時:9月19日(土)14:00~15:00
    11月7日(土)10:00~11:00
場 所:滋賀県立美術館 展示室3
定 員:各回 30 名程度

作家プロフィール

丸木スマ(1875-1956)

広島県生まれ。農作業や船宿業に従事し、家族の暮らしを支え続けたのち、1945年に広島で被爆し、翌年夫を亡くす。1948年、73歳にして長男・丸木位里とその妻・丸木俊の勧めで初めて絵筆をとる。自然や生き物を独自の色彩と構図で描き、女流画家協会展や再興日本美術院展等で入選を重ね、70代にして異例の画壇デビューを飾る。1956年に 81歳で没するまでのわずか9年ほどの間に、700点以上もの作品を残し、精力的に創作を続けた。
没後もその作品は多くの人を魅了し続け、近年でも 2008年に埼玉県立近代美術館、2011年に原爆の図丸木美術館、2017年に一宮市三岸節子記念美術館、2021年にベルナール・ビュフェ美術館などで個展が開催されている。