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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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今後の展覧会 ASK湖北における現代美術展

金氏徹平 煙と霧 中山道柏原宿(館外展示・米原市)

会期 2026年10月3日(土)~12月13日(日)※ 会期中の土曜日、日曜日、10月13日(月•祝)、11月3日(火•祝)、11月23日(月•祝)に開場

開催概要

滋賀県立美術館は、令和7年度から3年にわたり、滋賀県北部に位置する湖北3市(高島市、米原市、長浜市)を舞台に、毎年異なるアーティストを招いて開催する展覧会「ASK 滋賀県立美術館 湖北における現代美術展」を実施しています。
 ASKとは、アート・スポット・イン・湖北(Art Spot in Kohoku)の頭文字をとった名称であると同時に、アートを通して人々の心に問いを投げかける「ask」の意味も重ねています。また、美術館の中だけでなく、地域そのものを舞台に現代美術による作品を展開することで、その土地の歴史や文化、人々の暮らしを新たな視点から見つめ直すことも目指しています。
 令和8年度のASK第2弾では、旧中山道の宿場町として栄え、伊吹山の薬草を使った「伊吹もぐさ」が特産物として知られる米原市の柏原を会場に、美術家、彫刻家の金氏徹平を招聘して開催します。金氏は、身の回りのモノを、既存の意味や用途から解放してつなぎ合わせるコラージュ的な手法によって作品を制作し、現実と想像、過去と未来などが入り混じる風景をつくり出してきました。その表現方法は、彫刻、インスタレーション、映像、パフォーマンスなど多岐にわたります。
 本展のタイトルにある「煙と霧」は、金氏が自身の作品や展覧会のテーマとしてたびたび扱ってきたものです。ものが燃焼する時に生まれる人工的な現象としての煙と、空気中の水蒸気が冷えて小さな水の粒に変化する自然現象としての霧。どちらも空気中に細かな粒子が漂うという点で視覚的には似ていても、異なる性質を持つ二つの取り合わせは、境界を越えて生まれる変化や可能性を感じさせます。
 本展では、このテーマのもと、金氏のこれまでの作品群を現地の空間に合わせて再構成するとともに、柏原の歴史や風土、人々の営みを手がかりにした新作インスタレーションを制作、展示します。金氏独自のダイナミックな手法によって展開される作品の数々は、宿場町としての趣を今も色濃く残す柏原の新たな表情を引き出すことでしょう。本展を通じて、多くの方に現代美術の楽しさや作品が放つエネルギーに触れていただき、柏原宿の魅力を改めて知っていただく機会となれば幸いです。

事業名

ASK02 滋賀県立美術館企画 湖北における現代美術展

展覧会名

金氏徹平 煙と霧 中山道柏原宿

会期

2026年10月3日(土)~12月13日(日)
会期中の土曜日、日曜日、10月12日(月・祝)、11月3日(火・祝)、11月23日(月・祝)に開場

開催日数

25日間

開場時間

10:00~16:00
※柏原宿歴史館のみ9:00〜17:00(入館は16:30まで)

会場

滋賀県米原市柏原宿の4会場
①旧造り酒屋(やいと塾)〈米原市柏原2098〉
②柏原宿歴史館〈米原市柏原2101〉
③西町街道文化交流館六十〈米原市柏原2204〉
④旧中村邸〈米原市柏原2188〉
まずは、会場①旧造り酒屋(やいと塾)へご来場ください。
※会場は滋賀県立美術館ではありません。またその周辺でもありません。

駐車場(無料)

柏原診療所前駐車場〈米原市柏原2100〉
米原市山東B&G海洋センター駐車場〈米原市柏原2293-1〉

観覧料

無料
※柏原宿資料館のみ要入館料
大人300円、小中学生150円

主催

滋賀県立美術館

協力

中山道柏原宿やいと祭実行委員会、風林舎、柏原宿歴史館、1級建築士事務所 株式会社匠工房

後援

米原市、米原市教育委員会

関連イベント

◆ワークショップ[要事前申込/抽選/無料]
金氏徹平さんと一緒に、みんなで作品を作ってみましょう。
作った作品は会期中、会場で展示されます。
日 時:10月4日(日)10:00~12:00
    10月18日(日)13:00〜15:00
場 所:柏原生涯学習センター〈米原市柏原2221〉
定 員:各日10名程度(小学生からご参加いただけます)

◆学芸員による展示解説とまちあるきツアー[当日先着/無料]
学芸員や地域の方と話しながら、展示と近隣地域の魅力を一緒に楽しむツアーです。
日  時:10月24日(土)、11月22日(日)
10:30~12:00(お子さま向け展示ツアー)
13:00〜14:30(どなたでも)     
集合場所:旧造り酒屋(やいと塾)〈米原市柏原2098〉
定  員:各10名程度

◆アーティストトーク[当日先着/無料]
金氏徹平さんが、作品への思いや制作の裏側についてお話しします。
日 時:11月29日(日)14:00~15:30
場 所:柏原生涯学習センター〈米原市柏原2221〉
定 員:50名程度(どなたでも)
※諸事情により内容、日時、会場等を変更または中止する場合があります。
あらかじめご了承ください。

企画

山田 由希代(滋賀県立美術館 学芸課長)

チラシ

チラシデータ

プレスリリース

ダウンロード(速報版)725KB

作品リスト

準備が整い次第、公開します。

ASKシリーズ

・令和7年度:ASK01
高島市にて「キュンチョメ 100万年の子守唄」を開催(令和8年2月21日〜4月19日)
・令和9年度:ASK03
長浜市にて開催予定

作家プロフィール

Unknown

撮影:森 千裕

金氏徹平(かねうじ てっぺい)

1978年生まれ。美術家・彫刻家。京都市立芸術大学美術学部彫刻科准教授。
身のまわりの事物を素材に、部分を切り抜き、繋ぎ合わせることで既存の文脈を読み替える、コラージュ的手法による作品を制作している。横浜美術館(2009年)、ユーレンス現代美術センター(北京、2013年)。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2016年)などで個展を開催。
また、国内外の企画展・国際展でも作品を発表している。2011年以降は舞台美術も手数手掛け、近年は舞台作品の制作にも取り組んでいる。2012年度京都市芸術新人賞、2015年度京都府文化賞奨励賞、2018年第29回タカシマヤ文化基金受賞、2025年度京都府文化賞功労賞。2025年「Study:大阪関西国際芸術祭2025」のプロジェクトで大阪・関西万博内にパブリックアートを展示。

アーティスト・ステートメント

柏原には中山道の旧宿場町特有の雰囲気があり、遠く離れた場所のこと、遠く離れた時代のことを連想させられる。
かつては様々な人や文化や経済や流行が出入りし、接続される場であったことの名残を感じながらも、今は自然豊かで、むしろ落ち着いた親密な地域のコミュニティーの方を強く感じる。
しかし、遠い未来を連想するときにはまた違った状態かもしれないし、その気配を見出したり、妄想したりすることもできるだろう。
時間や文脈や価値や場所や人の接続(もしくは切断)を現実とフィクションを織り交ぜながら、仮説的・仮設的に造形に置き換えていくことは私の制作や研究の根幹を成している。
美術館などの施設や現代美術の文脈から遠く離れた場所であることや、元は旅人が宿泊していたであろう場所を使って展示するということも興味深い。
付近の気候や、旅人を癒す目的とも関係していると思われるが、この辺りはモグサの産地でもあるらしい。東西がぶつかり合う関ヶ原とも隣接しているので、狼煙も上がっていたであろう。煙は私が度々扱ってきたモチーフであり、その流動性や抽象性からは良いことも悪いことも含めた人間の営みを想起させる。
「煙と霧」というタイトルは、見た目は似ているが、起源の異なる現象が混ざり合うことをイメージにしている。煙は人為的で霧は自然に由来しているとも言える。また、煙は下から昇り、霧は上から降りてくる。その間で思考や視点の往来が生まれ、新たな想像力が発動すること、遠くからたくさんの人がこの地を訪れること、近くの人がここではないどこかのことを連想すること、そんなことが起これば良いと思う。