滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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リニューアル記念コレクション展

ボイスオーバー

会期 2021年9月18日(土)〜11月14日(日)

イケムラレイコ《思考》1985 年 滋賀県立美術館蔵 ©Leiko Ikemura and VG Bild-Kunst 2021

開催概要

 本展は滋賀県立美術館の収蔵品約1800件の中から選りすぐった作品を、ジャンルや年代の別なく紹介する、回遊式の美術館を舞台にした展覧会です。
 作品をよく見ることは、作品の「声」を聞くことと似ています。その声に耳を澄ますと、思いもよらない作品同士の繋がりが見えてくるかもしれません。この展覧会では、作品の内なる声を集めた6つのテーマを通じ、当館の4分野のコレクション —近代日本画、郷土美術、現代美術、アール・ブリュット— の新たな循環と結びつきを模索します。さらに3組のゲストアーティストが参加し、彼らがコレクションや美術館の佇まいから聞き取った声に、彼ら自身の声を重ねていきます。
 緻密かつ大胆なサーチを軸に多様な表現方法を展開する田村友一郎(1977~)は、アンディ・ウォーホルの作品を独自の解釈で捌くことによって、ウォーホルという作家自身のありえるかもしれない像を浮かび上がらせます。「うつす」仕事を通じ、消えゆくものの価値に光を当てる中尾美園(1980〜)は、当館の設立と深いかかわりのある画家・小倉遊亀をテーマに、作品を残すこと/残ることの意味を我々に問いかけます。そして建築家ユニットのドットアーキテクツは、休館中の活動=美術館の声を集めたアーカイブ空間を構成し、「空白」とも思われる長い休館をポジティブに提示することで、リスタートする美術館のこれからについて、鑑賞者とともに考えていく場をつくります。
 ボイスオーバーとは、映画などの画面の外から聞こえてくる話者の声のことです。同時に、元の音声言語に別の音声を重ねるナレーションの手法を表します。こうした声の重ね方は、作品を長く保存し展示する過程で、少しずつ新しい意味を見つけて加えていく、美術館の仕事そのものともリンクします。作品とそれを見る私たちの声とが重なり、調和するのではなくしかし豊かな雑踏となって鳴り響く場所。本展が、そうした美術館と出会う機会となれば幸いです。

会期

2021年9月18日(土)〜11月14日(日)

(※会期中展示替えを行います)

休館日

毎週月曜日。ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌日火曜日が休館。

作家プロフィール

田村友一郎 TAMURA Yuichiro

1977年、富山県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業、東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程修了。既存のイメージやオブジェクトを起点に、飛躍や連想を重ね、時空を超えた複層的な物語や景色をたちあげていく。映像や小説、インスタレーションなど、表現方法は幅広い。京都市在住。

中尾美園 NAKAO Mien

1980年、大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科保存修復専攻修了。修復工房にて東洋絵画の補彩作業に従事しながら、絵師として仏画や日本画の制作を手がける。近年は対象を丹念に「写す」ことで、ものに内在する時間や歴史の層を汲み取り、伝統や慣習を伝え残すことをテーマに作品を発表している。京都市在住。

ドットアーキテクツ dot architects

2004年に設立。大阪・北加賀屋にて、「もうひとつの社会を実践するための協働スタジオ」コーポ北加賀屋を拠点に活動。設計、施工のプロセスにおいて専門家・非専門家に関わらず様々な人との恊働を実践している。設計だけに留まらず、現場施工、リサーチプロジェクト、アートプロジェクトなど様々な企画にもかかわる。現在のメンバーは家成俊勝、赤代武志、土井亘、寺田英史、池田藍、宮地敬子、石田知弘の7名。

主催

滋賀県立美術館