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パウル・クレー展 1933-1940
開催概要
抽象絵画のパイオニアのひとりパウル・クレーの展覧会はこれまでに日本でも何度か開催されている。本展はクレー研究者オットー・ヴェルクマイスター教授の企画になるもので、姫路市立美術館、宮城県美術館、神奈川県立近代美術館、新潟市美術館、そして当館を巡回した。
本展は過去の展覧会と異なり、クレーの晩期に焦点があてられた。ナチス・ドイツに追われ、故郷に亡命した1933年から、ついには彼の命を奪うことになる 重い病にかかった1935年を経て、死去する1940年までの作風を彩色画42点、6つのコンセプトに分類した素描86点で追うもので、精神的にも、肉体的にも、社会的にも不遇の時代のクレーの作品の強勒さが印象的であった。なお初期のクレーの絵画傾向を紹介するために1933年以前の作品20点が加えて展示された。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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8,157人 (一日平均 263人、一日最高 1,135人)
- 関連行事
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○講演会 「パウル・クレーの芸術-線描を中心として
昭和61年1月12日(日) 於:講堂
講師:土肥美夫氏(京都大学教授)
- 図録(共通版)
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240×190mm、262ページ(カラー作品図版62点、モノクロ作品図版86点)
編集・翻訳:酒井忠康、深谷克典、西村勇晴、水沢勉、小林昌夫、大倉宏
発行:フジテレビギャラリー
内容:○論考:「亡命のクレー」 オットー・カール・ヴェルクマイスター、
「試論:パウル・クレーの芸術 -〈エートス〉の造形」 西田秀穂
○年譜:西村勇晴編
○展覧会歴:西村勇晴編
○日本語文献:小林昌夫編
- 新聞関連記事
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サンケイ新聞 昭和61年1月6日~2月9日 (朝刊・滋賀版)
「燃える魂『パウル・クレー展』から」 (28回連載) 小林昌夫、平田健生
サンケイ新聞 昭和61年1月6日 (朝刊) 展評 高橋亨(美術評論家)
朝日新聞 昭和61年1月30日 (朝刊) 「内面の苦悩伝える線描 -パウル・クレー展」 小林昌夫
- 主催
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滋賀県立近代美術館、サンケイ新聞社、滋賀サンケイ新聞社、(財)国際文化交換協会
- 後援
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文化庁、外務省、スイス大使館、関西テレビ放送、夕刊フジ、サンケイリッビング新聞社
- 協賛
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スイス航空