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企画展
特別展 森口華弘 -人間国宝・友禅の技-
会期 1986年10月26日~1986年12月07日
開催概要
本館では初めての工芸作品展として、明治42年(1909)滋賀県野洲郡守山町岡(現在の守山市岡町)で生まれ、現在、友禅の人間国宝である森口華弘(もりぐち・かこう)の特別展を開催した。 森口華弘は、大正13年(1924)京都の友禅師、中川華邨の門に入り15年間の修業の後、昭和14年 (1939)30歳で独立した。昭和30年(1955)の第2回日本伝統工芸展で、技法の異なる三点の作品を出品し、すべて入選、そのうち一点は特選という華々しいデビューであった。以後、毎年創意工夫を凝らした作品を出品し続け、友禅作家として精進を重ねる一方、昭和42年(1967)には、優れた伝統 技術から57歳の若さで重要無形文化財「友禅」の保持者に認定されている。 本展は、郷土の生んだ友禅の人間国宝、森口華弘の人と作品のすべてを作家の故郷、滋賀県で初めて紹介する大回顧展であった。出品した作品は、日本伝統工芸展、人間国宝新作展などに出品された代表作をはじめ、現在も第一線で活躍中の森口芸術の多彩な作域を紹介するため、個展で発表された作品をも含め、85点の友禅着物、そして下絵、スケッチブックなどの未公開資料も合わせて展示公開した。
- 会場
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企画展示室1・2、常設展示室1(一部)
- 観覧者数
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15,389人 (一日平均 416人、一日最高 1,145人)
- 関連行事
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○講演会 「友禅と私」 昭和61年11月16日(日) 於:講堂 講師:森口華弘 ○列品解説 昭和61年11月16日(日)、12月6日(土)、7日(日) 於:展示室 講師:森口華弘 ○日曜美術鑑賞会 「森口華弘の作品」 昭和61年11月9日(日) 於:講堂 講師:桑山俊道(当館学芸員)
- 図録
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240×250mm、120ページ(カラー作品図版85点、モノクロ作品図版7点) 編集・発行:滋賀県立近代美術館、朝日新聞社 内容:○論文:「森口華弘・華麗な友禅の世界」 内山武夫(京都国立近代美術館学芸課長・美術評論家) ○解説:「蒔糊技法」 桑山俊道 ○作品解説:桑山俊道 ○年譜:岡村さわ子編 ○主要参考文献目録:岡村さわ子編
- 新聞関連記事
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京都新聞 昭和61年10月11日(朝刊) 「ひと」 太田垣實 昭和61年11月8日(朝刊) 展評 藤慶之 朝日新聞 昭和61年11月10日~21日(朝刊、近畿全域) 「友禅の技と美 -森口華弘展から」 (10回連載) 桑山俊道
- 主催
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滋賀県立近代美術館、朝日新聞社