フリーワードで検索
よく検索されるページ
企画展
特別展 近江八景 -湖国風景画の成立と展開-
会期 1988年07月02日~1988年09月04日
開催概要
近江八景は、中国の瀟湘(しょうしょう)八景にならって、近世初期に選定され、現在に至るまで、日本を代表する名所のひとつとして、美術や文学の分野で取り上げられてきた。近江八景は、琵琶湖の南部、即ち南湖を中心に設定されているが、その成立以前には、より広い地域にいわゆる名所が分布していた。本展では、中世以降の絵図や宗教画から、近世初期の祭礼図、名所絵、あるいは近世における狩野派、土佐派や円山派の作例、また、近江八景という風景観を普及させるのに貢献した浮世絵、また工芸品における意匠、近代以降の名作家の個性に満ちた作品など、琵琶湖を中心として本県の風景を題材とした約80件(うち、重文6件を含む)の美術工芸品を展示・公開した。
- 会場
-
企画展示室1・2
- 観覧者数
-
16,731人 (一日平均 299人、一日最高 1,125人)
- 関連行事
-
○講演会 「絵にあらわれた近江名所」
昭和63年7月24日(日) 於:講堂
講師:武田恒夫(大阪大学教授)
○日曜美術鑑賞会 「作品解説」
昭和63年7月10日(日)・8月14日(日) 於:講堂
講師:高梨純次(当館学芸員)
- 図録
-
240×250mm、178ページ(カラー作品図版197点、モノクロ作品図版29点、挿図等資料79点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館・京都新聞社
内容:○論文:「近江八景の成立」 宮島新一、「古代・中世における近江の名所絵」 千野香織、
「宗教絵画と近江の風景」 村重寧、「近世絵画にみえる近江風景」 狩野博幸、
「浮世絵版画に見る近江八景」 大久保純一、「工芸品にみる近江八景-江戸時代の
輸出漆器を中心に-」 灰野昭郎、「近江八景-近代から現代へ-」 草薙奈津子、
「ヨーロッパの名所図-カナレットの『ヴェドゥータ』をめぐって-」 占部敏子
○作品解説:千野香織、石丸正運、桑山俊道、高梨純次、國賀由美子
○略年譜:高梨純次編
○主要参考文献:國賀由美子編
○List of Exhibits:安田篤生編
- 新聞関連記事
-
京都新聞 昭和63年6月30日(朝刊) 「近江八景考」 石丸正運
昭和63年7月14日~23日(朝刊) 「湖国美 10選」 石丸正運、桑山俊道、高梨純次、國賀由美子
昭和63年8月1日~4日(夕刊) 「近江八景考」 武田恒夫、下保明、源豊宗、木村至宏
- 主催
-
滋賀県立近代美術館、京都新聞社
- 後援
-
NHK大津放送局