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会期終了 企画展
生誕100年記念 ジャン・コクトー展
会期 1989年01月05日~1989年02月12日
開催概要
詩、小説、バレエ、映画、演劇、そして美術。ジャン・コクトー(1889-1963)は「20の顔を持つ男」の異名通り、あらゆる芸術の分野にわたって才能と名声をほしいがままにした。このフランスの才人の名は、掘口大学の名訳による数々の詩篇、「恐るべき子供たち」(1929)などの小説、「美女と野獣」(1946)「オルフェ」(1950)などの映画によって、わが国でも古くから親しまれてきた。しかし「美術家ジャン・コクトー」の存在は、これまであまり注目されなかったきらいがある。かれは詩を書き始める頃からデッサンにも才能をみせ、晩年(1950年代)には油彩や壁画制作に取り組んでおり、美術は詩と並んで、生涯にわたるコクトーの表現手段であった。
本展は、コクトーの生誕100年を記念して、かれの美術家としての活動を紹介する回顧展である。油彩・版画・素描・タピスリ・陶器・ステンドグラスなど、かれ自身の作品115点にくわえ、ピカソら友人たちによるコクトー像9点の、合計124点を展示した。これによって、あらゆる美の領域を往来し、自らのポエジーを探究した自由奔放な精神の軌跡をたどろうというものである。
なおこの展覧会は、大丸東京店、当館、梅田大丸ミュージアムを巡回した。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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12,816人 (一日平均 377人、一日最高 1,305人)
- 関連行事
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○講演会 「ジャン・コクトー、詩人の神話」
平成元年1月22日(日) 於・講堂
講師:天沢退二郎(詩人・明治学院大学教授)
○日曜美術鑑賞会
平成元年1月8日(日) 於・講堂
講師:安田篤生(当館学芸員)
○映画会 「詩人の血」(監督:ジャン・コクトー)
「ジャン・コクトー、知られざる男の自画像」(監督:E・コザリンスキー)
平成1年1月29日(日) 於・講堂
- 図録
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A4版、120ページ(カラー作品図版64点、モノクロ作品図版49点、資料等モノクロ図版35点)
編集・発行:毎日新聞社
制作:集巧社
内容:○序論:アニー・ゲデラス、トニー・クラーク、ジャン・シャロン
○エッセイ:山口昌男、天沢退二郎、海野弘、市川雅
○アルバム ○年譜 ○出品作品リスト
- 新聞関連記事
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毎日新聞 昭和64年1月7日~平成元年1月24日(朝刊・滋賀版)
「コクトーの詩的世界」 (10回連載) 安田篤生
読売新聞 平成元年1月27日(朝刊) 展評 井上英司
- 主催
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滋賀県立近代美術館、毎日新聞社
- 後援
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外務省、文化庁、フランス大使館、パリ市
- 協力
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日本航空