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企画展
シガ・アニュアル ’90 写真による現代版画 -虚と実の間-
会期 1990年01月05日~1990年02月12日
開催概要
日本の現代美術の様々な状況を、毎回特定のテーマのもとにセレクトした現在活躍中の若手・中堅作家の作品を通して紹介する、当館の自主企画『シガ・アニュアル』の第4回展。
今回は「虚と実の間」をキーワードに、写真を利用した新しい版表現に取り組んでいる、6名の作家 -秋岡美帆、大島成己、小枝繁昭、出店久夫、永原ゆり、濱田弘明- を紹介した。シルクスクリーン等の新技法の登場によって、写真イメージを版画の中に取り込むことが容易になって以来、写真が持つ現実情報の特性を巧みに版画表現に活用した、野心的な作品が数多く生み出されるようになった。それらは今や、写真と版画という両ジャンル間の境界を取り払い、版画表現のありかた自体を大きく変容させつつある。また両ジャンルの混交は作家たちに対しても、現実と虚構の絵画空間とが織りなす様々な位相についての問題意識を、あるいは人間の現実認識のありかたについての問題意識を、鋭く要求するようになってきた。本展では現代版画が直面しているこのような状況を提示するとともに、写真と版画がクロスオーバーして生み出された存在感あふれる新しいイメージの魅力も紹介しようと試みた。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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3,757人 (一日平均 111人、一日最高 328人)
- 関連行事
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○日曜美術鑑賞会
平成2年1月14日(日) 於:講堂
講師:平田健生(当館学芸員)
- 図録
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240×250mm、72ページ(カラー作品図版12点、モノクロ作品図版27点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館
内容:○論文 「虚と実の間」 平田健生
- 新聞関連記事
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京都新聞 平成2年1月20日(朝刊) 展評 太田垣實
毎日新聞 平成2年2月1日(夕刊) 展評 田原由紀雄
- 主催
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滋賀県立近代美術館