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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

アバカノヴィッチ展

会期 1991年05月19日~1991年07月07日

開催概要

ポーランドの女性作家マグダレーナ・アバカノヴィッチ(1930- )の我が国で初めての回顧展。彼女は1960年代初期にファイバー<織>の作家として頭角を現わし、70年代には人体をモチーフにした一連の群像によって、世界的な注目を集める現代作家となった。近年は人間や動物の頭部を形どった彫刻のシリーズや、巨大な木の幹と鉄による立体作品のシリーズなど、次々と新しい表現を試みている。彼女は自己の記憶や体験に深い考察を加え、作品に凝縮させているが、その作品は人間の存在の意味を問いかけるものであり、作家個人、あるいはポーランドという国家の枠を越え、より普遍性のあるものとなっている。
アバカノヴィッチの表現の特質は個々の作品の力強さとともに、それらを総合的に展示し、空間としてより強い印象を観る者に与えることにあるが、この展覧会も作家自身が構成とインスタレーションを行なった。
出品作品数58点。セゾン美術館、水戸芸術館、広島市現代美術館巡回。

会場

企画展示室1・2、ギャラリー、エントランスロビー

観覧者数

14,034人 (一日平均 326人、一日最高 1,338人)

関連行事

○講演会 「人間の運命 -実存主義的なヴィジョンから」
平成3年5月19日(日)  於:講堂
講師:マグダレーナ・アバカノヴィッチ
○日曜美術鑑賞会 「アバカノヴィッチ展」
平成3年6月16日(日)  於:講堂
講師:小林昌夫(当館学芸員)

図録(共通版)

290×225mm、192ページ(カラー作品図版61点、モノクロ作品、参考図版97点)
編集:開催各美術館、朝日新聞社文化企画局
制作:美術出版デザインセンター
発行:朝日新聞社
内容:○イントロダクション 小林昌夫
○ポートレート×20:マグダレーナ・アバカノヴィッチ
○論文:「マグダレーナ・アバカノヴィッチ:作家論・概説」 マリウシュ・ヘルマンスドルフェル、
「アバカノヴィッチの芸術」 乾由明
○年譜  ○展覧会歴  ○文献

新聞関連記事

朝日新聞 平成3年5月18日(夕刊)  カラー特集 アバカノヴィッチ展 虻川宏倫
平成3年6月1日(夕刊)  展評 (吉)
平成3年6月4日~12日(朝刊、5回連載)  「神秘と謎:アバカノヴィッチ展」 小林昌夫
産経新聞 平成3年5月22日(夕刊)  「『終末』の共有感覚」 飯島洋一
平成3年6月3日(朝刊)  展評 (H)
京都新聞 平成3年6月1日(朝刊)  展評 (O)
読売新聞 平成3年6月3日(夕刊)  美術 「アバカノヴィッチ展」 建畠暫
毎日新聞 平成3年6月27日(朝刊)  展評 (田)

その他関連記事

NHK 平成3年6月2日  日曜美術館 今週のギャラリー 小林昌夫

主催

滋賀県立近代美術館、朝日新聞社

後援

ポーランド大使館

協賛

マルボロー・ギャラリー