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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

はじめての美術館 ムムムッ? → ソウカ! → オモシロイ♪

会期 2009年02月14日~2009年04月12日

開催概要

2009年は、当美術館が開館して25年目の年です。この四半世紀の間に、当館は作品収集・展覧会事業だけでなく、教育普及事業にも熱心に取り組んできました。近畿圏の美術館ではいち早く小学生の児童生徒に目を向け、ワークシートの導入や、子ども向けワークショップや入門編的展覧会の開催、ボランティアの育成、学校に出かけての連携授業の開催など、多岐に渡る活動を続けて参りました。特に「美術入門編的な展覧会」の開催に関しては、1994年以来毎年のように、様々にテーマや趣向を凝らした展示を常設展示中心に実施して、毎回好評をいただいています。
 このたび、その総集編と言うべき企画として、これまでに培ったノウハウを結集した新感覚の入門展「はじめての美術館」を開催することになりました。当館の館蔵品の中から選りすぐった、日本画・郷土美術・現代美術の名品を素材に、幼児から一般まで幅広い観客層のお口に合うよう腕を振るいました。子どもたちだけでなく、これまで美術に関心のなかった大人のお客様にも充分楽しんでいただける内容となっています。
 その極意は「作品をよく見て、隠された謎を解き明かすこと」。ボーッと作品を見ているだけではわからない「作品のキモ」について、様々なかたちで美術館が問い掛けを行います。知的好奇心と遊び心をおおいに燃やして、作品を「読む」ことをぜひ楽しんで下さい。
 ヒントを駆使して作品に近づいたり離れたり、他の作品と比べたり、時には遊具やパズルを使いながら、作品が開示する世界に切り込んでゆきましょう。疑問がひとつ解決するごとに、「ムムムッ?」が「ソウカ! 」を通って「オモシロイ♪」に変わります。
 なお会期中実施するイベントも、好奇心と遊び心で「美術作品」そのものを楽しむものが中心となっています。ぜひご参加下さい。

展示内容

♪の0:アートのはじめて ガイドブック 【対象:小学生~】
   展覧会の入口で、ガイドブックを配布します。作品を楽しむヒント、問い掛けがいっぱい詰まったこのガイドを
   片手に、アートの旅に出掛けましょう。
♪の1:アートなニンゲン はくぶつかん 【対象:小学生~】
   最初のコーナーは「人間」がテーマです。カオも中身も、ひとりひとり違うのが人間という存在。人間をテーマに
   作品が作られる、その理由も千差万別です。
   有名人を描いた作品から、普通の人の暮らしぶりを描いた作品、ヌケガラ人間、コピー人間、ガラクタ人間まで、
   アートで表現した様々な人間像を見比べてみましょう。

♪の2:秘密のアート 解体新書 【対象:中学生~一般】
   作品の中には、テーマやメッセージが巧みに隠されています。作者が意図したものだけでなく、偶然入り込んだ
   ものもありますが、どれも、作品をよく観察することで読み解くことが可能です。
   このコーナーでは、ヒントを手がかりに疑問を少しずつ剥がしながら、作品の中心テーマへと迫ってゆきます。
   “ちょっと大人向けの知的遊戯”を、あなたも楽しんでみませんか?
♪の3:水のアートな ひゃくめんそう 【対象:小学生~】
   水は誰でも知っています。けれども、水は決まった色やかたちを持っていません。ですから水をアートにすると、
   その表現は作者によってバラバラ。思いもよらない表現が生まれてきます。
   ここでは雲や湯気も含めたいろんな水の表現や、水の性質を巧みに使った表現を確かめながら、アートの様々な
   素材や技法を学んでゆきましょう。
   滋賀県に関係の深い「近江八景」を比べるコーナーもあります。どの絵が近江八景のどのテーマを表わしたもの
   か、ヒントをたよりに考えてみましょう。
♪の4:おやこでたのしく あそびじゅつ!【対象:幼児~】
   ここは作品を見ながら遊ぶコーナー。展示室の真ん中にあるステージの上に靴を脱いで上がって、自由にくつろ
   ぎながら、周囲に展示された作品に関連した、色んな遊具やパズルで遊んで下さい。簡単に自分だけの抽象画を
   作って遊んだり、親子でゲームを楽しんだりできますよ。
   アートに関連した絵本のコーナーもあります。
♪の5:もしもしアート でんごんばん【対象:小学生~】
   ここは、この展覧会を見に来てくれたみんなのための、コミュニケーションコーナーです。これまでに見てきた
   作品の感想を書いて見せ合ったり、学芸員に質問をしたりできます。
   みんなの意見がワイワイ揃えば、ひとりで見るのとはまた違った面白さに気づくことでしょう。
♪の6:美術館ぐるっと たんけんたい【対象:小学生~】
   展示室以外の場所も、美術館の中はワンダーランド! 廊下や屋外展示場、美術館の外にある彫刻の庭にも、いろん
   な作品が並んでいます。それらの作品に隠された謎を、美術館の中をくまなく回ってヒントを集め、解き明かして
   ゆきましょう。
   影が消える作品、真っ昼間でも星が見える場所、向こうの風景がどんどん変わって見える場所など、あちこち探検
   して美術館を120%楽しんで下さい。

♪の7:アートをあそんで たのしもう【対象:小学生~】

   会期中に“作品を観る楽しさ”をテーマにしたイベントを各種開催します。詳しい内容はは後述。

関連行事

○かぞくでアートたんていだん
   内容:家族単位(大人のみでも可)でチームを組んで、展示作品に隠された謎を暴く「観賞ゲーム」です。
      企画展示室で実施します。謎の怪盗からの挑戦もあるよ。
   日時:平成21年2月15日(日)・3月8日(日)・4月12日(日) いずれも午後2時~4時
   対象:小中学校全学年とその保護者、および一般  各日約10~15組
○アートでゲーム大がっせん
   内容:美術作品を見る力が身につく楽しい「アートゲーム」の数々を体験。カードバトル、アートでジャンケン
   ゲーム、○×ゲーム、かるたゲーム。推理ゲームなど。
   日時:平成21年3月20日(金・祝)、3月22日(日) いずれも午後1時~4時30分
   対象:小中学校全学年
○かざろう!わたしのびじゅつかん
   内容:古今東西の美術作品の20分の1サイズのミニチュアや、スチレンボード等を使って、ドールハウスのような
      自分だけの「ミニ美術館」を作ります。
   日時:平成21年3月1日(日) 午後1時~4時30分
   対象:幼稚園年長~小学校全学年
○たいけんびじゅつかん「水を描こう」
   内容:“紙絵の具”を使って思い思いの「水」を描きます。
   日時:平成21年3月21日(土) 午後1時~4時
   対象:小中学校全学年とその保護者 10~15家族程度
   定員:10~15家族
○美術館サポーターによるギャラリートーク
   日時:平成21年2月14日(土)~4月12日(日) の毎日午後1時~

カードゲーム発売

本展では図録に代わって、出品作品を用いたアートゲーム用のカードを販売しています(売価1,000円)。出品作品の絵はがき大カード64枚とそれに対応したかるたの詠み札カード64枚のセット(美麗箱入り)で、6種類のアートゲームを楽しむことができます。対象は小学生から大人まで。
通信販売も行っていますので、ぜひお買い求め下さい。

主催

滋賀県立近代美術館

後援

滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送

助成

日本モーターボート競走施行者協議会、財団法人地域創造