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企画展
アントワープ王立美術館所蔵 黄金期フランドル絵画の巨匠たち展
会期 2001年09月01日~2001年10月14日
開催概要
ベルギーのアントワープは、16世紀に国際商業都市として急成長を遂げ、ヨーロッパの金融・経済の一大中心地となった。こうした経済的繁栄を背景に、文化・芸術活動も著しく活況を呈し、フランドル絵画の黄金時代を築いた。本展は、アントワープを代表する王立美術館より73点の所蔵作品、トゥルネー市立美術館より2点の作品をお借りして、ブリューゲル一族やルーペンスなど、アントワープを中心に、16~17世紀に活躍した画家たちの作品を紹介した。
ピーテル・ブリューゲルと二人の息子、ピーテル2世とヤンは、農民や商人などの日常生活や祝祭の様子、草花や自然の情景、宗教画などを詩情豊かに描き、日本でも広く親しまれている。本展は、この二人の息子の作品を中心に、孫、ひ孫の世代、およびブリューゲル様式の継承者たちの作品を加え、ブリューゲルの創始した豊饒な世界が、発展・継承されていく様子を明らかにした。
またアントワープは、フランドル・バロックの三大巨匠といわれるルーべンス、ヴァン・ダイク、ヨルダーンスが活躍した街として知られる。本展では、この三巨匠のコーナーを設け、彼らの宗教画、神話画、肖像画をまとめて展示したほか、この時代に新たに絵画の主題として市民権を獲得した静物画、風俗画なども取り上げ、黄金期のフランドル絵画の多様な側面を紹介した。
なお本展は、伊勢丹美術館、いわき市立美術館、茨城県近代美術館、宮崎県立美術館に巡回した。
- 会場
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企画展示室1・2
- 関連行事
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○講演会 「4人のブリューゲル」
平成13年9月15日(土・祝) 於:講堂
講師:森洋子(明治大学教授)
○日曜美術鑑賞会
平成12年9月9日(日) 於:講堂
講師:占部敏子(当館学芸員)
- 図録
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304×226mm、202ページ(カラー図版107点、モノクロ作品図版約230点)
編集・発行:読売新聞社
内容:○論文:「ブリューゲル一族の祭典」 森洋子、「17世紀フランドル絵画概要」 エリック・ヴ
ァンダム
○資料:主要出品作家および関連作家たちの住居と主要建造物、主要出品作家ポートレート、
出品作家生没年表、ブリューゲル一族家系図、主要参考文献
- 新聞関連記事
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読売新聞 平成13年8月30日(夕刊) 「黄金期フランドル絵画の巨匠たち展」 占部敏子
読売新聞 平成13年9月5日~29日(朝刊)
「黄金期フランドル絵画の巨匠たち展から」 (7回連載) 占部敏子
- 主催
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滋賀県立近代美術館、読売新聞大阪本社、読売テレビ、美術館連絡協議会
- 後援
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ベルギー大使館、フランダース政府代表部
- 協賛
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花王株式会社
- 協力
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日本航空、ゴディバジャパン