4/23
9:30〜17:00
本日開館

滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

本日開館
4/23
9:30〜17:00

フリーワードで検索

ホーム>

企画展

ディアギレフのバレエ・リュス展 1909-1929

会期 1998年08月22日~1998年10月11日

開催概要

バレエ・リュスは、今世紀初頭にパリを中心にヨーロッパとアメリカで活躍したバレエ団である。ロシア人の天才プロデューサー、ディアギレフに率いられ、アンナ・パブロワ、ワツラフ・ニジンスキーなどのスター・ダンサーを擁して、1909-1929年の間に60本以上の新作バレエを発表し、喝采を浴びた。バレエ・リュスの特色の一つは、新作バレエのために、一流の作曲家、画家、振付家、台本作者に制作を依頼したことにある。たとえばコクトーが台本を書き、ピカソ、マティス、ゴンチャロワ、ラリオノフが、斬新な舞台装置や衣装を考案し、ストラヴィンスキー、リヒャルト・シュトラウス、ドビュッシー、ラヴェル、プロコフィエフ、サティがバレエ・リュスに新曲を捧げた。さらにドラン、ブラック、ミロ、エルンスト、デ・キリコ、ルオー、マリー・ローランサンなどが、バレエ・リュスの舞台作りに参加した。かくしてバレエ・リュスは、前衛芸術の巨大な実験場と化し、伝説とスキャンダルに彩られた祝祭空間を作り上げた。
本展は、1909年から29年の問に、時代の先端をいく多彩な芸術家や音楽家を巻き込み、単にバレエというジャンルだけでなく、20世紀の様々な文化現象に影響を与えたバレエ・リュスのユニークな活動を総合的に紹介しようとしたもので、オリジナルのコスチューム、舞台装置のスケッチ、絵画、版画、写真、再演ヴィデオなど約200点を展示した。なお本展は滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールの開館を祝して開催された。同展は、セゾン美術館に巡回した。

会場

企画展示室1・2

観覧者数

8,029人 (一日平均 182人、一日最高 542人)

関連行事

○講演会
平成10年9月23日(水・祝)  於:講堂
講師:一條彰子(セゾン美術館学芸員)
○日曜美術鑑賞会
平成10年9月6日(日)  於:講堂
講師:占部敏子(当館学芸員)

図録(共通版)

258×190mm、374ページ(カラー作品図版221点、モノクロ写真205点)
編集・発行:セゾン美術館
内容:○論文:「バレエ・リュスを知るために」 一條彰子、「ディアギレフと現代」 三浦雅士、「ディアギレフの形成」 薄井憲二、「ニジンスキー-男性ダンサー時代の幕開け」 鈴木晶、
「『パラード』とコクトー-『ポトマック』の視線から」 笠井裕之、
「バレエ・リュスの時代-パリの観客と社交界」 海野弘、
「バレエ・リュスとパリ・モード」 深井晃子、「ディアギレフは生きている」 船山隆、
「バレエ・リュスの逆説-そのロシア的な根とコスモポリタン性」 沼野充義、
「前衛のディアギレフ」 尼ヶ崎彬、
「時代を駆け抜けたバレエ団-ロルフ・ド・マレのバレエ・スエドワ」芳賀直子、
「バレエ・リュス-セルジュ・ド・ディアギレフが興行した公演作品(1909-29)
におけるダンサーおよび振付をめぐって」 アンヌ・ベルトラン、
「ディアギレフのバレエ・リュスの余白に」 山口昌男、
「19世紀のバレエから20世紀のバレエの架け橋としてのバレエ・リュスに関する若干の見解と、フォーキンについて」 松澤慶信、
「ニジンスキーを観た日本人」 沼辺信一、
「バレエ・リュスの地下水脈-ロシア象徴派、アール・ヌーヴォー、神秘主義、そしてアール・デコ」 新見隆
○バレエ・リュスをとりまく人々   ○バレエ・リュス年表   ○主要参考文献

新聞関連記事

朝日新聞 平成10年8月18日(夕刊)
「20世紀芸術の乱舞 -ディアギレフのバレエ・リュス展」 一条彰子
産経新聞 平成10年8月30日(朝刊)  展評 生田誠
毎日新聞 平成10年9月1日(朝刊)  「音の回廊 -ディアギレフの遺産」 江戸京子
読売新聞 平成10年9月2日(夕刊)  展評 (未)
京都新聞 平成10年9月12日(朝刊)  展評 (山)

主催

滋賀県立近代美術館、朝日新聞社

企画協力

ワズワース・アテネアム美術館

協力

日本航空