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企画展
-おおらかな大地のかたち- 速水史朗展
会期 1998年01月06日~1998年02月15日
開催概要
速水史朗は、1927年に香川県多度津(たどつ)町に生まれた彫刻家で、その作品は日本瓦の制作技法による独自の黒陶と石彫に大きく分けられる。大地の中にある生命の根源から発するような基本的な形を簡明にしかも強靱な構成の中に表現し、特に瓦による黒陶は他に例を見ない独自のものであり、柔らかい曲面による有機的な形態を持っている。又、石彫では剛健でしかも人間的で暖かいモニュメンタルな作品が多く、東京都庁や国立科学博物館などをはじめとして、全国の100ケ所を越える公共的スペースに設置されている。
1973年の第1回箱根彫刻の森美術館大賞展での優秀賞をはじめとして、74年の第4回神戸須磨離宮公園現代彫刻展で袖戸須磨離宮公園賞、77年の第7回現代日本彫刻展で宇部市野外彫刻美術館賞、81年のびわこ現代彫刻展で優秀賞、第2回ヘンリー・ムア大賞展で優秀賞など野外彫刻展を中心に数々の受賞歴があり、海外でもアメリカのワシントンにあるハーシュホーン美術館、ニューヨークのエバーソン美術館などに作品収蔵されるなど、国際的な評価を得ている。
本展は、生命の根源から発する簡明でプリミティヴな作品形態の中に土俗的なエネルギーを感じさせる速水史朗の初めての本格的な展覧会で、瓦、石彫など90余点で構成するものであった。なお、本展は高松市美術館、当館、下関市立美術館の共同企画で、平成9年11月14日から10年3月29日まで三館を巡回した。
- 会場
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企画展示室1・2、エントランスロビー、屋外展示場 他
- 観覧者数
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3,882人 (一日平均 108人、一日最高 487人)
- 関連行事
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○講演会
平成10年1月25日(日) 於:講堂
講師:速水史朗
○日曜美術鑑賞会
平成10年1月18日(日) 於:講堂
講師:桑山俊道(当館学芸専門員)
- 図録(共通版)
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243×255mm、206ページ(カラー作品図版104点、モノクロ作品図版43点)
編集:高松市美術館、滋賀県立近代美術館、下関市美術館、美術館連絡協議会
発行:読売新聞社、美術館連絡協議会
内容:○エッセイ:「土と石と」 速水史朗
○論文:「速水史朗の芸術」 乾由明(金沢美術工芸大学学長)、
「風土に生きる作家-速水史朗」 桑山俊道、
「速水史朗の素材と形」 濱本聰(下関市立美術館学芸員)、
「速水史朗のスタイル」住谷晃一郎(高松市美術館学芸員)
○年譜・文献目録:藤井京造
- 新聞関連記事
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読売新聞 平成10年1月7日(朝刊) 「うれしい空間できた」 速水史朗
産経新聞 平成10年1月13日(夕刊) 「目の散歩」 早瀬廣美
朝日新聞 平成10年1月23日(夕刊) 「美術館から」 山盛英司
日本経済新聞 平成10年1月29日(朝刊) 宝山正彦
京都新聞 平成10年1月31日(朝刊) 山中英之
産経新聞 平成10年2月1日(夕刊) 「トピックス」 早瀬廣美
読売新聞 平成10年1月9日~17日(朝刊)
「おおらかな大地 -速水史朗展から-」 (8回連載) 石丸正運、桑山俊道
平成10年1月27日~31日(朝刊)
「ぬくもりとユーモア-速水史朗展から-」 (4回連載) 安土優(滋賀県立大学
教授)
川西弘一(高松市美術館学芸員)、土田隆生(京都女子大学教授)、前川秀治
(滋賀女子短期大学教授)
- 雑誌関連記事
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グラスアンドアーツ 平成10年5月号(プリンツ21別冊)
Exhibition Review 関西 「おおらかな大地のかたち -速水史朗展-」 桑山俊道
- 主催
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滋賀県立近代美術館、読売新聞大阪本社、読売テレビ、美術館連絡協議会
- 協賛
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花王株式会社