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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

シガ・アニュアル ’97 紙・生まれ変わる造形

会期 1997年01月07日~1997年02月16日

開催概要

『シガ・アニュアル』は、当館独自の年次(アニュアル)展形式の企画として開催する現代美術展で、毎回特定のテーマをもたせながら、現在活躍中の若手・中堅美術作家の中から数名を取り上げ、作品を通して日本の現代美術の多様な状況を紹介してゆくものである。
第11回目の『シガ・アニュアル ’97-紙・生まれ変わる造形-」は、紙の造形をテーマにしたもので、新たな動向を見せる現代の造形作家の意欲的な世界を、朝倉俊輔、井上園子、扇千花、角喜代則、西村陽平、半谷学、三嶽伊紗、八幡はるみの、8名の作家の作品群を通して展示紹介した。
紙という素材は、本来は文字を記し、絵を描くなどして情報を伝え、あるいは記録を残すという人間社会の中でのコミュニケーションを行なう上で、文化的、歴史的に大切な役割を担って来た。そして、書や絵画の表現方法の支持体として、美術の分野でも広く活用されている。さらに、最近では、平面的な捉え方をされがちな紙を用い、立体や他の素材と組み合わせた造形作品が制作されるなど、紙その物が、今までとは異なった表現素材として幅広い美術分野で扱われるようになってきた。
この企画展を観覧される方々には、20世紀末の現代社会において、今、複雑多様化を歩む現代美術の一表現手段として提示された、美術作家による紙の造形作品の中から、新たな印象を汲み取っていただきたいとの思いから企画開催した。

会場

企画展示室1・2

観覧者数

4,769人 (一日平均 132人、一日最高 434人)

関連行事

○日曜美術鑑賞会 「紙・生まれ変わる造形」
平成9年1月12日(日)  於:講堂
講師:桑山俊道(当館学芸員)

図録

293×225mm、76ページ(カラー作品図版60点、モノクロ図版作品12点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館
内容:○論文:「紙・生まれ変わる造形」桑山俊道
○作家年譜:桑山俊道編

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北陸中日新聞 平成9年2月11日(朝刊)  (木)

主催

滋賀県立近代美術館