展覧会による美術入門編『アートベンチャー 冒険美術』の第2回展。前回の“森”に引き続き、今回は“大地”をテーマにイメージ・素材の両面から、美術と大地の関わりを様々な角度から紹介する、ボーダーレスな展示を行った。第1部《イメージとしての大地》では、大地をイメージした現代美術作品、山を描いた古今東西の風景画、化石に霊感を得た作品、大地と人間の関わりを描いた作品などを展示し、第2部《素材としての大地》では、大地の産物である石、土、金属を素材とした様々な作品（石彫、鍛金、彫金、陶芸、クレイワークなど）を紹介した。
また理解を助けるための参考展示として、化石・鉱物・金属などの標本や、顔料となる鉱物や土、石彫の素材となる石材、陶器の原料となる陶土や釉薬の見本、金属の性質を利用した玩具などを数多く出品し、可能な限り来館者が自由に触ることができるよう配慮した。また砂が持つヒーリング効果を体験してもらうための砂遊びのコーナーや、大地に関連した絵本・図鑑等の閲覧コーナー、参加型展示なども設けた。さらに今回もクイズ形式で作品を楽しむ「冒険ガイドブック」の無料配布を、会場入口で行った。