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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

トム・ウェッセルマン展

会期 1994年01月05日~1994年02月06日

開催概要

トム・ウェッセルマン(1931- )は、ウォーホル、リキテンスタインと並ぶ、アメリカン・ポップ・アートの巨匠である。彼の出世作は1961年に始めた「グレート・アメリカン・ヌード」の連作であるが、以後彼は一貫して、現代アメリカを象徴する大量生産の日用品と、しどけないポーズの裸婦を組み合わせることによって、現代の明るく乾いたエロティシズムと、画一化されたアメリカン・ライフの日常を表現し続けている。しかし作品に通底する現世肯定的な感情や、伝統的な西欧の絵画空間を現代的に復活させようとする造形的姿勢は、彼が他のポップ・アーチストたちとは異なり、むしろ西欧近代の巨匠たちの系譜に繋がる画家であることを示している。
本展はウェッセルマン芸術の全貌を紹介する、世界でも初めての回顧展であり、初期のコラージュ作品から変形画面のシェイプト・キャンバス、ドロップ・アウトを経て、金属板をレーザー光線でカットして作る近年のメタル・ワークに至る彼の芸術の歩みを、作品68点により紹介するものであった。この中には「グレート・アメリカン・ヌード」をはじめ、彼の代表的連作である「バスタブ・コラージュ」「ベッドルーム・ペインティング」「スモーカー」「シースケイプ」等も網羅されていた。
なおこの展覧会は新宿・伊勢丹美術館、札幌・芸術の森美術館、当館、阿倍野・近鉄アート館を巡回した。

会場

企画展示室1・2

観覧者数

5,575人 (一日平均 192人、一日最高 618人)

関連行事

○日曜美術鑑賞会
平成6年1月9日(日)、1月23日(日)、2月6日(日)  於:講堂
講師:平田健生(当館学芸員)

図録(共通版)

215×289mm、152ページ(カラー作品図版52点、モノクロ作品図版16点)
監修:マーコ・リヴィングストン
編集・発行:株式会社アート・ライフ
内容:○論文「トム・ウェッセルマン:ありのままに伝える」 マーコ・リヴィングストン、
「トム・ウェッセルマンのシェイプトキャンバス」 小林昌夫
○テキスト:マーコ・リヴィングストン  ○年譜  ○参考文献

セルフガイドブック

182×210mm、8ページ
制作・発行:滋賀県立近代美術館

新聞関連記事

産経新聞 平成6年1月11日~17日(朝刊) 「《トム・ウェッセルマン展》から」 (6回連載) 平田健生
読売新聞 平成6年1月22日(夕刊)  展評 (安)
京都新聞 平成6年1月22日(朝刊)  展評 (F)
日本経済新聞 平成6年1月25日(夕刊)  展評

主催

滋賀県立近代美術館、産経新聞社

公園

文化庁、アメリカ大使館、大阪新聞、夕刊フジ、サンケイリビング新聞社、関西テレビ放送、ラジオ大阪

協力

日本航空

企画構成

アート・ライフ

企画協力

シドニー・ジャニス・ギャラリー、ギャルリー・ところ