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企画展
伝統のわざ -日本伝統工芸近畿展の新作と滋賀の工芸-
会期 1993年05月29日~1993年06月20日
開催概要
わが国では、古くから様々な工芸品が各地で生産され、人々の生活の中で用いられてきた。現在においても、受け継がれた伝統工芸の数々は、世界に誇る日本の伝統技術として世に知られている。
一方、滋賀県にも各地に古くからの伝統工芸技術がみられ、現在、信楽焼をはじめ雁皮紙(がんぴし)、本藍染(ほんあいぞめ)、毛筆、もみ紙、邦楽器糸製作などの技術が国や県から保護育成されている。また、京扇子の素材となる高島扇骨をはじめ、友禅の白生地である長浜縮緬(ちりめん)や、友禅の下絵描きに欠かすことのできない草津の青花(あおばな)の栽培加工技術などは、長らく京都の伝統工芸を側面から支えてきた重要な産業として注目に値する。
「伝統のわざ -日本伝統工芸近畿展の新作と滋賀の工芸-」では、日本工芸会近畿支部の協力のもと、第22回日本伝統工芸近畿展に出品された約300点の工芸作品(陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、その他の工芸)の数々を展示紹介。そして、同会場では、特にコーナーを設けて滋賀の現代に息づく伝統工芸や、それらを支える人々にスポットをあて、写真パネルや作品を展示し、わかりやすく解説紹介した。また、会期中に、人間国宝作家による特別作品鑑賞会を3回開催し、好評を得た。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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5,405人 (一日平均 270人、一日最高 596人)
- 出品作品
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○第22回日本伝統工芸近畿展出品作品
陶芸-128点、染織-55点、漆芸-14点、金工-25点、木竹工一26点、人形-30点、
その他の工芸-28点 合計306点
○滋賀の工芸出品作品
現在指定されている県内無形文化財保持者
- 関連行事
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○人間国宝作家による特別作品鑑賞会
平成5年5月30日(日) 於:企画展示室
講師:清水卯一氏 (陶芸作家)、森口華弘氏(染識作家)
平成5年6月6日(日) 於:企画展示室
講師:羽田登喜男(染織作家)
平成5年6月13日(日) 於:企画展示室
講師:志村ふくみ氏 (染織作家)、吉田文之氏(その他の工芸)
- 展示解説リーフレット
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B4版三つ折り(モノクロ写真図版11点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館
内容:無形文化財の技術にみる滋賀の工芸解説(桑山俊道)
- 新聞関連記事
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京都新聞 平成5年6月5日~12日(朝刊・滋賀版)
「滋賀の工芸 -無形文化財の技術-」 (5回連載) 桑山俊道
- 主催
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滋賀県立近代美術館、(社)日本工芸会近畿支部、京都新聞社、日本経済新聞社