昭和59年(1984年)の開館以来約35年が経過し、施設設備の経年劣化により、特に安全対策や展示環境、来館者の利便性等の面で、現代の美術館に求められる水準に向上させる必要があることから、それらに対応する施設・設備の改修工事等の整備を行いました。

1.作品の魅力をより楽しめる

  • 各展示室内装(床(カーペット→フローリング)・天井・壁面)の張替
  • 作品を守り演出効果の高いLED照明の導入
  • 快適な鑑賞のための壁面ガラスケースの低反射施工
  • ギャラリーの展示壁クロス張替とスポットライト導入

2.みんなにやさしく使いやすい

  • 各トイレの全面改修(自動水栓化・温水洗浄便座導入)
  • キッズスペースやファミリールーム、親子で使えるファミリートイレの新設
  • 誰もがわかりやすい案内表示に更新

3.賑わいのある美術館へ

エントランス・ロビーおよびその周辺を、美術館と来館者の出会いや交流の場となる「ウェルカムゾーン」と位置づけ、統一的なコンセプトでデザインされた空間として整備しました。多くの皆さんに居心地の良い時間を過ごしていただき、美術館にまた来たいと思っていただけることを目指しています。

  • ロビー内に美術や滋賀に関連した商品を提供するカフェ&ショップを配置
  • ロビーをはじめ館内各所、エントランス前にゆっくり休憩していただける椅子やテーブルを設置
  • 様々な交流が生まれる小規模な展示・イベントに活用できるラボ(多目的スペース)やボランティア活動室の新設
  • 県内作家等が小規模な展示を行うことができるポップアップ・ギャラリーの設置
  • 公園との空間の連続性を確保して公園利用者を美術館にいざなうために、エントランス前の植栽を芝生化

4.人と作品の安全を守る

  • 万一の場合も作品を守るガス消火設備を各展示室に導入
  • エントランス・ロビー天井の耐震化
  • 屋根の防水対策工事
  • 老朽化した空調機器(冷却塔等)の更新
  • 防火シャッターの改修
  • セキュリティ向上のための扉新設や電子錠設置

5.イメージしやすい名称に変更

今回のリニューアルにあたり、部屋や場所の名称を、よりイメージしやすく、分かりやすいものに変更しました。

  • 常設展示室1 → 展示室1
  • 常設展示室2 → 展示室2
  • 企画展示室 → 展示室3
  • 休憩ロビー → ソファのある部屋
  • 中庭 → コールダーの庭
  • 屋外展示場 → 彫刻の庭
  • ミニギャラリー → ポップアップ・ギャラリー
  • 講堂 → 木のホール

6.施設と改修工事の概要

施設概要

開館時期
昭和59年(1984年)8月(竣工:昭和58年(1983年)10月)

施設構造
鉄筋コンクリート(一部鉄骨造)地上2F、地下1F

施設規模
延床面積 8,544.43㎡ 建築面積 6,772.73㎡

主な施設
展示室(3室 計1,765㎡)、収蔵庫(3室 計 849㎡)、ギャラリー(478㎡)、木のホール、ワークショップルーム、事務室 等

改修工事概要

工事期間
令和2年(2020年)3月〜令和3年(2021年)5月

工事金額
1,112,287千円(改修工事費のみの金額)

設計
滋賀県土木交通部建築課/株式会社岩佐建築設計事務所

施工
建築工事:杉橋建設株式会社
電気設備工事:ニシデン・三協建設工事共同企業体
機械設備工事:アマナエレン株式会社

開館にむけて

かわる かかわるミュージアム

ますます変動していく社会に対して、柔軟にかわりながらかかわり続ける美術館の姿を実感していただき、来館者も能動的にかかわり始め、美術館と来館者の間のコミュニケーションが変わっていくことを目指します。

滋賀県立美術館PV

美術館のリニューアルに際して、新しくなった内装や什器、サイン計画を伝えるためにアニメーション映像を制作しました。

滋賀県美メンバーズ

美術館に何度も足を運び、気軽に楽しんでいただけるよう、お得な年間パス会員制度「滋賀県美メンバーズ」を新たに始めます。

改修工事の概要紹介

安全対策や展示環境、来館者の利便性等の面で、現代の美術館に求められる水準に向上させる必要があることから、それらに対応する施設・設備の改修工事等の整備を行いました。