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しぐれ来る瀞峡
山元春挙(1872-1933)
作品解説
青く澄んだ水と切り立った岩。画面の奥は雨でけぶっており、遠くの木々の影がぼんやりと浮かび上がっています。手前の岩場にはキセキレイと思われるお腹の黄色い小鳥が描かれています。大きな画面の中に鳥や動物、人物などの点景を小さく描き込むのは、作者である山元春挙が好んで使った手法です。タイトルになっている瀞峡(どろきょう)は三重県・奈良県・和歌山県の県境にまたがった大峡谷で、春挙は1927年(昭和2年)5月に瀞峡まで写生旅行に出掛けています。明治末から昭和初期にかけて京都画壇で活躍をした山元春挙の代表作の一つです。
作品データ
1931年(昭和6年)
絹本著色
185.0×100.0cm