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聖堂
志村ふくみ(1924年生まれ)
作品解説
滋賀県近江八幡市出身の染織家・志村ふくみは、母・豊の教えに導かれ、植物染料で染めた糸を用いた紬織に取り組み、1990年(平成2年)、重要無形文化財保持者「紬織」(人間国宝)に認定されました。本作は、作者がイタリア旅行の際に訪れた教会で目にした光景を表現しようとするものです。その教会ではミサが執り行われ、おびただしい数のロウソクの灯りのなかで、人々が祈りを捧げていたと言います。藍の地に絣の技法を用いてロウソクを織り出し、緯糸(よこいと)を用いて炎の揺らぎを表現した本作には、デザインの斬新さと合わせて祈りの光景の荘厳さが漂います。
作品データ
1989年(平成元年)
紬織・絹糸、植物染料
身丈163.5×裄丈68.0㎝