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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

『1908年-ピカソのアトリエで アンリ・ルソーの夜会』展

会期 1985年10月25日~1985年11月14日

開催概要

素朴派芸術を代表する巨匠であり、20世紀絵画史を考える上で忘れることのできない画家アンリ・ルソー。しかし彼の生前にあっては、その芸術は常に嘲笑の的にしかすぎなかった。ルソー芸術の素晴しさを最初に認めたのは、モンマルトルのアパート「洗濯船」に寄食していた若い芸術家-アポリネールやピカソたちであった。彼らは1908年11月のある夜、「洗濯船」のピカソのアトリエに64歳のルソーを招き、彼を励まし讃える夜会を開いたという。
 この展覧会は、美術史上大きな意味をもつこの夜会にスポットを当て、夜会に出席した画家12人の作品113点、彼らに影響を与えたアフリカ黒人彫刻8点、その他アポリネール自筆の詩や洗濯船の模型等の資料を通して、当時の夜会の雰囲気を再現しようとするものである。
 なおこの展覧会は、新宿・伊勢丹美術館、当館、香川県文化会舘、鹿児島県立歴史資料センター黎明館の順に巡回した。

会場

企画展示室1・2

観覧者数

9,726人 (一日平均 540人、一日最高 1,438人)

図録

270×225mm、162ページ(カラー作品図版68点、モノクロ作品図版149点)
監修・執筆:岡谷公二
執筆:大高保二郎、丹尾安典
編集・発行:読売新聞社
制作:アートよみうり
内容:○論文:「ルソーの夜会展に寄せて」 ジャニーヌ・ワルノー、「アンリ・ルソーの位置」 岡谷公二、
       「ルソーの夜会」 アンドレ・サルモン、「画家にして、もとパリ市入市税関官吏アンリ・ルソー
       の生活と作品」 アルセーヌ・アレクサンドル

新聞関連記事

読売新聞 昭和60年10月30日 (夕刊)  「アンリ・ルソーの夜会展」 石丸正運
読売新聞 昭和60年10月31日~11月8日(朝刊・滋賀版)
       「老画家と若き芸術家たち『アンリ・ルソーの夜会』展から」 (7回掲載)

主催

滋賀県立近代美術館、読売新聞大阪本社、読売テレビ放送、美術館連絡協議会

後援

外務省、文化庁、フランス大使館

協賛

花王株式会社