フリーワードで検索
よく検索されるページ
特別展 茜さす蒲生野の詩情・野口謙蔵
会期 1986年04月12日~1986年05月18日
開催概要
滋賀県随一の洋画家・野口謙蔵(のぐち・けんぞう。1901-1944)は、現在の滋賀県蒲生町綺田(かばた)に生まれ、東京美術学校に入学し、黒田清輝や和 田英作に就いて洋画を学ぶ。卒業後、帰郷して故郷の風景や人々の営みを描き、昭和3年(1928)の帝展に「庭」が初入選、のち「獲物」「閑庭」「霜の朝」が持選となる。また、東光会会員として、その展覧会に大作を発表し、昭和18年(1943)の新文展には審査員を務めるが、翌年、故郷にて生涯を閉じる。
その作風は、故郷の風景や風俗を扱ったものが多く、色面を強調して平面性の強い画面を作り上げ、あるいは装飾的なものとなり、日本的洋画の先駆、また風土派などと呼ばれる。今回の特別展では、142点の洋画作品と22点の日本画などを展示した。
- 会場
-
企画展示室1・2、常設展示室(一部)
- 観覧者数
-
9.375人 (一日平均 293人、一日最高 772人)
- 関連行事
-
○講演会 「野口謙蔵について」
昭和61年4月27日(日) 於:講堂
講師:亀田正雄(帝塚山短大教授)
- 図録
-
240×250mm、130ページ(カラー作品図版164点、モノクロ作品図版 1点、参考図版等 15点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館・毎日新聞社
内容:○論文:「自然の“心”を描いた画家、野口謙蔵」 亀田正雄、「野口謙蔵の日本画」 石丸正運、
「野口謙蔵の風土と時代」 高梨純次
○作品解説:石丸正運、高梨純次、岡村さわ子
○野口謙蔵略年譜:高梨純次編
○主要参考文献目録:岡村さわ子編
- 新聞関連記事
-
毎日新聞 昭和61年4月16日~5月14日(朝刊) 「野口謙蔵 人と作品」 高梨純次
昭和61年4月19日 (朝刊) 「忘れられていた画家 野口謙蔵」 亀田正雄
昭和61年5月2日 (朝刊) 「茜さす蒲生野の詩情」 石丸正運
京都新聞 昭和61年5月3日 (朝刊) 「茜さす蒲生野の詩情」 高梨純次
日本経済新聞 昭和61年4月29日(朝刊) 「展評」 滝悌三
- 主催
-
滋賀県立近代美術館、毎日新聞社