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企画展
西独フォン・デア・ハイト美術館所蔵 魅惑の西洋絵画展
会期 1988年02月27日~1988年03月27日
開催概要
フォン・デア・ハイト美術館は、西ドイツ西部の工業都市ヴッパータールにある市立美術館である。創立は1902年ととりたてて古いわけではないが、20世紀初頭にヨーロッパのすべての美術館に先駆けてピカソの作品を購入したり、ドイツ表現主義の作品群を収集したりするなど、近代的・進歩的精神による個性的 美術館運営がなされている。17世紀から現代最先端に至る充実したコレクションは、ドイツの数ある美術館の中でも特に優れたものである。
今回、同館の改築工事に伴い、その膨大なコレクションの中から19・20世紀のヨーロッパ絵画の名品104点が日本に貸出されることになった。ドラクロワ、コロー、クールベ、モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ヴラマンク、シャガール、ピカソなどよく知られたフランスの巨匠たちだけでなく、ムンク、ベック リーン、エルンスト、クレーをはじめとする近代ドイツの画家たちや、日本ではあまり目にする機会のないドイツ・ロマン派、ドイツ写実主義、印象主義、表現 主義など、ドイツ語圏の絵画が多数含まれているのが特徴であった。一点一点を楽しむだけでなく、フランスとドイツを対比しながら、西洋近代絵画150年の 歴史を学ぶことができる教育的価値も高い展覧会であった。
なおこの展覧会は、伊勢丹美術館、当館、山梨県立美術館、宮城県美術館を巡回した。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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18,465人 (一日平均 710人、一日最高 2,133人)
- 関連行事
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○映画会 「クロード・モネ -印象派とは」 「セザンヌ -その狐独なまなざし」
昭和63年2月28日(日) 於:講堂
○日曜美術鑑賞会
昭和63年3月6日(日)、13日(日) 於:講堂
講師:平田健生(当館学芸員)
- 図録(共通版)
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280×225mm、140ページ(カラー作品図版90点、モノクロ作品図版15点)
監修:千足伸行
制作:美術出版デザインセンター
発行:読売新聞社
内容:○序文:ザビーネ・フェーレマン(フォン・デア・ハイト美術館館長)
○序論:ヴェルナー・シュピース(美術史家)
○論文:「リアリズムから印象 主義ヘ-フランスとドイツ」 千足伸行
○作家略伝(原語版):フランツ・ゲルハルト・レーマン(美術史家)
○作品解説(原語版):アンチェ・ツィンマー マン(フォン・デア・ハイト美術館学芸部)、
ハンス・ギュンター・ヴァハトマン(同)
- 新聞関連記事
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読売新聞 昭和63年2月17日~3月13日(朝刊・滋賀版) 「魅惑の西洋絵画展」 (18回連載) 平田健生
昭和63年2月21日(朝刊) 「多彩な西洋絵画史」 平田健生
昭和63年2月27日(朝刊) 「魅惑の西洋絵画展」 安田篤生
昭和63年3月12日(夕刊) 展評 安黒正流
読売新聞 昭和63年3月19日(朝刊) 展評 太田垣實
日本経済新聞 昭和63年3月17日(朝刊) 「地方性超えるヴッパータール」
Dr.ヴォルフガング・コルト(京都ドイツ文化センター館長)
- 主催
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滋賀県立近代美術館、読売新聞大阪本社、読売テレビ、美術館連絡協議会
- 後援
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外務省、文化庁、ドイツ連邦共和国大使館
- 協賛
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花王株式会社