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模写の魅力 巨匠が学ぶ日本の名画
会期 1990年09月22日~1990年10月28日
開催概要
模写は中国の画論に現れる画の六法のうちのひとつに位置づけられ、前代の名画の研究、あるいはその精神の習得などがはかられた。日本においても、多くの模写がなされたが、特に江戸時代の狩野派などの流派形成・学画に際して大きな役割を担った。同時に、そこにおける粉本主義は、特に近代以降の芸術観において、創造性が全く欠落したものとして、批判されることにもなる。明治以降、文化財保護の精神から、また古画の筆法研究を目的として多くの画家が模写を行ない、それを基礎として自らの様式を形成していったのである。この展覧会では、従来、軽視されがちであった模写を再認識し、日本の絵画史の一面を捉え直してみることを目的とし、明治時代の作品を中心に52件(うち重要文化財3件)を展示・公開した。
- 会場
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企画展示室1・2
- 関連行事
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○講演会 「模写の魅力 -画家の立場から-」
平成2年10月21日(日) 於:講堂
講師:宮本道夫(日本画家)
○日曜美術鑑賞会 「出品作品について」
平成2年10月7日(日) 於:講堂
講師:高梨純次(当館学芸員)
- 図録
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240×250mm、94ページ(カラー作品図版69点、モノクロ作品図版32点、モノクロ挿図5点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館、朝日新聞社
内容:○論文:「模写雑考」 松尾芳樹(京都市立芸術大学)
○作品解説:石丸正運、高梨純次、岩田由美子
○略年譜:高梨純次編
○List of Works:高橋佐智子
- 主催
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滋賀県立近代美術館、朝日新聞社