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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

ジョルジュ・ルオー名作版画展

会期 1992年05月23日~1992年07月12日

開催概要

ジョルジュ・ルオー(1871-1958)は、カトリック信仰を背景に、人間の罪と人生の悲哀、そして愛の貴さを宗教的な高みから描き上げた、20世紀フランスの画家である。ルオーは一般には油彩画家として知られているが、版画芸術の世界にも大きな足跡を残している。自分の芸術が民衆の間で生き続けることを望んだルオーにとっては、油絵よりも安価で、しかも複製がきく版画というジャンルに挑むことは大きな意義を持っていた。ルオーはその生渡に365点の版画作品を制作したが、その多くは傑作『ミゼレーレ』をはじめとして、『悪の華』『流れる星のサーカス』『受難』など銅版の連作作品というかたちをとっており、どれも銅版のあらゆる技法を駆使した高い完成度と、連作であるがゆえの緊密な構成、高いテーマ性を誇っている。
ルオーの生誕120年を記念して企画された本展は、連作のすべてを含むルオー版画の代表作194点と、油彩・素描作品10点によって、この『20世紀の宗教画家』の芸術の一端を紹介しようとするものであった。なおこの展覧会は、Bunkamura ザ・ミュージアム、高松市美術館、当館、石川県立美術館、岡崎市美術館、浜松市美術館を巡回した。

会場

企画展示室1・2

観覧者数

12,784人 (一日平均 291人、一日最高 963人)

関連行事

○スライド解説と映画による 「キリスト教絵画の主題・入門」
平成4年6月21日(日)  於:講堂
スライド解説講師:平田健生(当館学芸員)
映画上映 「ナザレのイエス」 (1976年、フランコ・ゼフィレッリ監督)
○日曜美術鑑賞会
平成4年6月28日(日)  於:講堂
師:平田健生(当館学芸員)

図録(共通版)

300×220mm、190ページ (カラー作品図版58点、モノクロ作品図版123点)
監修:中村隆夫(Bunkamura ザ・ミュージアム学芸員)
編集:Bunkamura ザ・ミュージアム
発行:Bunkamura
内容:○論文:「玻璃窓(ヴィトライユ)」 木島俊介、「ジョルジュ・ルオー、宇宙の生成」 中村隆夫、
「この苦痛がかなでるポエジーは」 フランソワ・シャポン
○ルオー年譜  ○参考文献
なお当会場のみ、リーフレット「『ミゼレーレ』の各作品につけられたタイトルの意味について」を作成、無料配布。

新聞関連記事

京都新聞 平成4年5月22日(朝刊)  「魂の画家、ジョルジュ・ルオー」 平田健生
平成4年6月9日~18日(朝刊) 
「二十世紀の宗教画家」 (8回連載) 石丸正運、平田健生
中外日報 平成4年6月11日  「宗教画家ルオーの現代的意義」 平田健生

主催

滋賀県立近代美術館、京都新聞社