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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

森口華弘・邦彦展 -父子、友禅人間国宝-

会期 2009年04月25日~2009年05月31日

開催概要

染色作家の森口邦彦(もりぐち・くにひこ。1941- )氏が、平成19年度の友禅における重要無形文化財保持者に認定されました。同じく友禅の重要無形文化財保持者であった父の森口華弘(もりぐち・かこう。1909-2008)氏は平成20年2月に逝去されましたが、短い期間とはいえ、親子が同時期に重要無形文化財保持者に認められたのは、伝統工芸の分野で制度史上初めてのことです。
 森口友禅といえば高度な蒔糊(まきのり)技術の創造と細密かつ大胆なデザインによる着物制作で知られています。滋賀県守山市に生まれ、京都で様々な精進の末、若くして人間国宝になった森口華弘氏。父の姿を見ながら京都で育ち、日本画や建築・グラフィックデザインなどを研鑽の後、気品と革新性を備えた友禅を創作し、人間国宝になられた子息の邦彦氏。華弘氏の花鳥をモチーフにした華麗な友禅に対し、明快な幾何学文様を駆使した斬新な表現を見せる邦彦氏の作品は、親子、そして同じ友禅着物でありながら今日の伝統技術の継承や作品創作への新たなあり方を示しているようです。
 本展は、伝統技術の保護と育成を行う友禅の世界で、常に技術改革と斬新な創作を続けてきた森口親子二代の人間国宝作家がたどったこれまでの足跡を検証し、同時に染色作家森口華弘・邦彦氏が制作した特色ある友禅作品を数多く紹介するものです。
 平成21年は森口華弘さんの生誕100年にあたり、滋賀県立近代美術館の開館25周年の年でもあります。当館の節目の年に、滋賀県ゆかりで友禅の親子二代の人間国宝作家と、その優れた作品を余すことなくご堪能いただけます。

展示内容

日本伝統工芸展を中心に、各展覧会で発表されてきた森口華弘・邦彦親子の代表的な友禅着物60点を中心に展示紹介します。

関連行事

○記念講演会
   日時:平成21年4月26日(日) 午後1時30分~  於:講堂
○記念講演会
   日時:平成21年5月3日(日) 午後1時30分~  於:講堂
   講師:河上繁樹氏(関西学院大学教授)
○映画会
   日時:平成21年5月4日(月)・5日(火) いずれも午後3時~  於:講堂
   上映映画:「友禅-森口華弘のわざ」30分、「森口華弘と京友禅」30分
○ギャラリートーク
   日時:平成21年4月29日(水・祝)、5月6日(水・振休)の2回、午後2時~  於:企画展示室
   解説:桑山俊道(当館総括学芸員)
○たいけんびじゅつかん:「友禅のように描こう」
   日時:平成21年5月17日(日)、5月24日(日)の2回、午後1時~4時
   対象:小中学校全学年とその保護者
   定員:10~15家族
○守山市民鑑賞講座
   日時:平成21年5月10日(日) 午前10時~  於:企画展示室
   解説:桑山俊道(当館総括学芸員)
○美術館サポーターによるギャラリートーク
   日時:平成21年4月25日(土)~5月31日(日) の毎日午後1時~

主催

滋賀県立近代美術館、読売新聞大阪本社

後援

文化庁、滋賀県教育委員会、守山市、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送

協賛

市田株式会社、三菱東京UFJ銀行京都中央支店

助成

財団法人地域創造