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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

没後20年記念回顧展 ポール・フジノ -パリに描く-

会期 2002年04月13日~2002年05月19日

開催概要

ポール・フジノ(日本名、藤野周作)は、1925年(大正14年)滋賀県に生まれ、1953年にフランスに渡り、1982年に亡くなるまで、29年間パリで画家として活動した。渡仏以前は、人物や風景などを描いていたが、渡仏後、抽象画を描くようになり、1964年前後から、自分で彩色した紙をさまざまな形に切り取り、画面上に貼り合わせて作品を構成するパピエ・コレの手法を開拓する。さらに1970年代になると、日本の染織を思わせる「ぼかし」の手法を取り入れ、西洋の抽象画と日本的な美意識を融合させた独自の画風を築いた。
またパピエ・コレの作品が、建築家ポール・シュメトフの目にとまったことがきっかけで、建築家たちと共同制作をするようになり、パリ近郊を中心に、低家賃住宅や中学校、水泳競技場の壁面などを大胆かつ斬新な色彩とフォルムで彩った。本展は、フジノの芸術の全貌を紹介する、日本で初めての本格的な回顧展であり、作品のほか、壁画の写真やマケットなどの資料も合わせて展示し、初期の具象画から、晩年に到達した独特の抽象画へいたる足取りを検証した。

会場

企画展示室1・2

関連行事

○日曜美術鑑賞会  「ポール・フジノの生涯と作品について」
平成14年5月12日(日)  於:講堂
講師:占部敏子(当館主任学芸員)

図録

200×210mm、84ページ
編集・発行:藤野真作
内容:○論文:「ポール藤野との共同制作」 ポール・シュメトフ(建築家)、
「公共建造物におけるポール藤野の作品の様式と建築関連美術」 ジョルジュG.ノエル(建築家)、
「色彩の詩人-藤野周作」柳宗玄(美術史家)、
「ポール・フジノ」 ジョルジュ・ローズ(詩人)、「ポール、周作の思い出」藤野真作(ポール藤野の兄)、
「パリ、サントル・セーブルにあるポール藤野の壁画」 ジャン=マリー・テゼ(イエズス会神父、彫刻家)
○ポール藤野の言葉
○ポール藤野年譜

主催

滋賀県立近代美術館、読売新聞大阪本社、読売テレビ、美術館連絡協議会

後援

フランス大使館

協賛

花王株式会社