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企画展
魅惑のクラフト オーストラリアの現代工芸展
会期 1999年07月24日~1999年08月29日
開催概要
知ってるようで、以外と知らない国“オーストラリア”。記録に残るオーストラリアの歴史は、1770年にイギリスの植民地となったことに始まり、美術や工芸の歴史もせいぜい230年足らずで、アメリカと同様に日本と比べれば、きわめて若い国家ということになる。しかしながら、オーストラリアという国は、イギリスを中心とした欧米とアジア双方の各国からの文化流入を短期間に受け入れたことと、先住民族の文化を併せることにより、地理的環境をも含んだきわめてユニークな文化発展をとげてきた特色ある国家でもある。その文化の中には、源流となった各国の持ち味が端的に示されている場合や、様々な形でよりよく混在して現れるなど、まさに多国籍な文化の融合が見られる。例えば、オーストラリアの気候風土、独自な社会背景、近代的な造形感覚の導入、伝統的なアボリジニ芸術の反映など、数え上げれば実に多彩な特色が入り混じった文化が構築されていることが理解できる。
本展は、オーストラリアで現在活躍中のクラフト作家が制作した[陶芸・ガラス・ジュエリー・金工・テキスタイル・木工]など幅広く多様な工芸作品を、日本で初めて本格的に紹介する企画展である。この催しは、オーストラリアの工芸デザイン活動の拠点でもある、パワーハウス・ミュージアムと日本側主催者との共同企画によるもので、現地における作家との対面調査にもとづき、最も注目されるオーストラリアの現代工芸作家55名、137点の魅力ある作品を紹介した。なお、平成11年2月6日に北海道立近代美術館で立ち上がり、高岡市美術館を経由して当館へと巡回し、8月29日まで開催された。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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4,485人 (一日平均 140人、一日最高 406人)
- 関連行事
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○特別講演会 「オーストラリアの現代工芸について」
平成11年7月24日(土) 於:講堂
講師:クレア・ロバーツ(パワーハウス・ミュージアム キュレイター)
○講演会 「私の作品制作について」
平成11年7月25日(日) 於:講堂
講師:ユリ・カワナベ(出品作家)
○日曜美術鑑賞会 「魅惑のクラフト作品」
平成11年8月1日(日) 於:講堂
講師:桑山俊道(当館学芸課長)
- 図録(共通版)
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300×227mm、169ページ(カラー作品図版139点、モノクロ作品図版48点)
編集:北海道立近代美術館、パワーハウス・ミュージアム(シドニー)
発行:読売新聞社、美術館連絡協議会
内容:〇論文:「オーストラリアの工芸-多様なアイデンティティ」 グレイス・コクン(パワーハウス・ミュージアム、キュレイター)、
「オーストラリアの現代工芸シーンを見て」 苫名真(北海道立三岸好太郎美術館主任学芸員)
〇作品・作家解説:久米淳之、桑山俊道、苫名直子、水田順子
〇作家略歴 〇地図 〇参考文献 〇出品作品リスト
- 新聞関連記事
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産経新聞 平成11年8月10日(夕刊) 「目の散歩」早瀬廣美
京都新聞 平成11年8月14日(朝刊) 「多彩な異文化の混交」山中英之
読売新聞 平成11年8月18日(夕刊) 「大陸国家の懐の深さ再認識」渡辺達治
平成11年8月7日~26日(朝刊) 「融合の輝き/オーストラリアの現代工芸」(10回連載)桑山俊道
- その他関連記事
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美連協ニュース 平成10年7月号 「海外展交渉リポート」 早瀬廣美
季刊オーストラリアン・カルチュラル・ニューズレター
平成11年9月1日発行 「オーストラリア現代工芸展」
- 主催
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滋賀県立近代美術館、パワーハウス・ミュージアム(シドニー)、読売新聞大阪本社、読売テレビ、
美術館連絡協議会
- 後援
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外務省、文化庁、オーストラリア大使館
- 協賛
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オーストラリア外務貿易省、豪日交流基金、カンタス オーストラリア航空、
オーストラリア・カウンシル、花王株式会社