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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

シガ・アニュアル ’99 現代空想絵師展

会期 1999年02月27日~1999年03月28日

開催概要

現在活躍中の若手・中堅作家の作品を通して、現代の日本の美術の多用な状況を紹介する当館の独自企画『シガ・アニュアル』の第13回展として開催。
今回は平成6年度に開催した『シガ・アニュアル ’95 ファンタジーRPGイラストレーション展』と同様、美術としてのサブカルチャーに焦点を当てて、アニメ、ゲーム、小説、SF映画といった若者文化の様々な領域にビジュアルを提供しているジュヴナイル(青少年向け)・イラストレーションという分野の7名のイラストレーター(雨宮慶太、いのまたむつみ、開田裕治、笠井あゆみ、弘司、小林智美、高田明美)を紹介した。この分野は、かつての挿絵本や紙芝居等の大衆イラストレーションの伝統を直接引き経ぐジャンルであるとともに、現代の青少年たちが共有している無意識下の価値観をイメージに変えて白昼に引き出すという役割を果たしている。また美術界が冷え込んでしまった現在でも、当ジャンルは数万人規模のプロ予備軍を抱え、現代の青少年たちの「自己表現とコミュニケーションヘの要求」を満たす格好の場として機能している。
本展では、当ジャンルを取り巻く“熱い”状況を会場にそのまま再現するために、一種の参加型展覧会のスタイルを採用した。7人のイラストレーターたちによる作品271点の展示と並んで、一般公募のイラストレーション展「描きたい症候群展」を実施し、その応募作321点を会場内に展示した。また7人の作者たちに直接メッセージを届けることができる「メッセージノート」や、来館者が自由にイラストやメッセージを措いて貼ることができる「心のメッセージの璧」などの仕掛けを設け、作者と鑑賞者と美術館(という場)の三角関係の中で生み出されるコミュニケーションのダイナミズムを、そのまま展示物として提出することに成功した。

会場

企画展示室1・2

観覧者数

8,455人 (一日平均 325人、一日最高 706人)

関連行事

○イラストレーション公募展 「描きたい症候群展」
平成10年12月16日~平成11年2月15日の期間、一般を対象に公募
応募作品数:321名、363点
○日曜美術鑑賞会 「現代の青少年文化とジュヴナイル・イラストレーション」
平成11年3月7日(日)・14日(日)  於:講堂
講師:平田健生(当館学芸主任)

図録

295×210mm 56ページ(カラー作品図版35点)
内容:○論文:「ジュヴナイル・イラストレーションとは何か?」 平田健生

新聞関連記事

毎日中学生新聞 平成11年3月12日  紹介記事 「広がる空想の世界」

主催

滋賀県立近代美術館