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企画展
写真が語る戦後の日本 -山口県立美術館コレクションによる-
会期 1996年09月28日~1996年10月27日
開催概要
優れた写真は、優れた芸術であると同時に、つねに「時代の証言者」としての役割を担ってきた。本展は、山口県立美術館が所蔵する戦後日本の写真芸術コレクションの中から、戦後の日本の写真家たち20名による、作品467点を展示することによって、敗戦、占領下の生活、復興、繁栄、そして喪失といった戦後の日本が辿ってきた道を今一度振り返り、思い起こそうとする試みであった。選定した作品はいずれも、政治・経済・文化といった歴史の表舞台における重要な事件を記録した報道写真ではなく、どこにでもいる庶民の暮らしを等身大の視点で活写したものばかりであり、それゆえに一層、変転する戦後の世相と、その中を懸命に生きる名も無き人々の赤裸々な姿を捉えた、見事な芸術作品になっている。なお本展で取り上げた作品は、戦後日本の写真史を語る上で重要な写真家たちの代表作と呼べるものばかりであり、その意味で本展は日本の写真芸術への入門編としても格好の展覧会であった。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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5,297人 (一日平均 204人、一日最高 551人)
- 関連行事
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○講演会
平成8年10月10日(木) 午後2時~ 於:講堂
講師:榎本徹(山口県立美術館副館長)
- 図録
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298×211mm、108ページ(モノクロ作品図版162点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館
内容:○論文:「山口県立美術館の写真コレクション」 榎本徹、「写真が語る戦後の日本(抄)」 榮樂徹
○関連年表 ○出品写真家解説・作品リスト
- 新聞関連記事
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京都新聞 平成8年10月5日(朝刊) 「美術」 山中英之
産経新聞 平成8年9月23日(朝刊) 「ニュース検証」 生田誠
- 主催
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滋賀県立近代美術館、京都新聞社