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企画展
シガ・アニュアル ’96 ハンドメイド・オブジェ
会期 1996年01月05日~1996年02月18日
開催概要
『シガ・アニュアル』は、当館の独自企画として、毎年開催している年次(アニュアル)展である。日本の現代美術の様々な状況を、毎回特定のテーマを掲げ、主として関西出身あるいは関西で活躍している若手・中堅の作家を数名取り上げるかたちで紹介している。第10回を迎えた今回の『シガ・アニュアル ’96』では、「ハンドメイド・オブジェ」をテーマに、既製の物体と美術作品との境界を問う立体作品を制作している6名の作家、上野政彦、金村仁、高柳恵里、長井かほる、中ハシ克シゲ、山崎亨を紹介した。これらの作家の作品は、いずれも幾何学的な抽象形態ではなく、有機的な形態を有し、外界に存在する何らかの物体を連想させるため、一見、私たちが日頃使用する生活用品や工業製品のように見える。しかしよく観察すると、それらは既製品による「レディメイドのオブジェ」そのものではなく、あくまでも既製品もどきの「~ような」物体、作家の手による「ハンドメイド」の芸術作品であることがわかる。この展覧会では、形態、材質、スケールなど、立体作品を成立させている諸条件において、既製品と類似する手製の美術作品を「ハンドメイド・オブジェ」と仮称し、既製の物体と美術作品との類似の構造を検証した。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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4,016人 (一日平均 103人、一日最高 303人)
- 関連行事
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○日曜美術鑑賞会
平成8年1月14日(日) 午後1時30分~ 於:講堂
講師:尾﨑佐智子(当館学芸員)
- 図録
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290×220mm、72ページ(カラー作品図版65点、モノクロ作品図版6点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館
内容:○論文:「ハンドメイド・オブジェ-レディメイドを越えて」 尾﨑佐智子
○作家・作品解説:「上野政彦-存在の曖昧な軽さ」 「金村仁-美術館で冷蔵庫と電車が出会った
とせよ」「高柳恵里-手作りのレディメイドのオブジェ」「長井かほる-グロテスク
&キッチュ」「中ハシ克シゲ-エキゾチック・ジャパン」「山崎亨-類似の仕組み」
尾﨑佐智子
- 新聞関連記事
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京都新聞 平成8年2月3日(朝刊) 展評 山中英之
読売新聞 平成8年2月9日(夕刊) 展評 (安) 安黒正流
産経新聞 平成8年2月11日(朝刊) 展評 (早) 早瀬廣美
毎日新聞 平成8年2月13日(朝刊) 展評 森口まどか
- 雑誌関連記事
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美術手帖/BT 1996年5月号(月刊) 「Exhibition Review」 石井弥夢
- 主催
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滋賀県立近代美術館