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企画展
ジャズを愛し、ニューヨークを生きた スチュアート・デイヴィス展
会期 1995年08月12日~1995年10月01日
開催概要
スチュアート・デイヴィス(1892-1964)は、アメリカのモダニズムを代表する画家の一人で、ダイナミックに発展する20世紀前半のアメリカの姿を、カラフルな色彩と躍動する形態によって描き出した。フィラデルフィアに生まれ、早くからニューヨークに出たデイヴィスは、都市の生活を生き生きと描くアシュカン派(ごみ箱派)のロバート・ヘンライの美術学校に学び、写実的な手法を身につける。しかし1913年のアーモリー・ショーを見て大きな衝撃を受け、以後ヨーロッパのモダニズム絵画を積極的に吸収しながら、真のアメリカ型の風景画を確立しようとする。やがてデイヴィスはキュビズムの形態分析を土台に、大胆に形態を単純化し、色彩とフォルムが呼応してジャズのようなリズムを生み出す抽象絵画に到達した。またデイヴィスは都市を彩る看板、ネオン・サインの文字や数字などを画面に取り込み、60年代のポップ・アートの先駆けとなった。本展は、デイヴィスの日本における初の回顧展で、初期の写実的な風景画から後期の抽象画にいたるデイヴィスの画業を、油彩、水彩、素描、タペストリーを含む94点の作品によって紹介した。
なお、この展覧会は郡山市立美術館、東京都庭園美術館を巡回した。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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6,904人 (一日平均 265人、一日最高 592人)
- 関連行事
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○講演会 「スチュアート・デイヴィスの芸術」
平成7年8月13日(日) 於:講堂
講師:辻成史(大阪大学教授)
○日曜美術鑑賞会
平成7年8月27日(日) 於:講堂
講師:占部敏子(当館学芸員)
○びっくりミュージアム(ギャラリートークとワークショップを組み合わせた子供のための催し)
[イベント実施]平成7年8月23日(水)~24日(木)、
[作品展示]8月25日(金)~27日(日) 於:展示室、ギャラリー
ギャラリートーク引率:平田健生(当館学芸員)とボランティアスタッフ35名
- 図録(共通版)
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290×225mm、166ページ(カラー作品図版98点、モノクロ参考図版31点)
編集:郡山市立美術館、滋賀県立近代美術館、東京都庭園美術館、読売新聞社、美術館連路協議会
発行:読売新聞社、美術館連絡協議会
内容:○論文:「スチュアート・デイヴィス-クールな父親の肖像」アール・デイヴィス、
「スチュアート・デイヴィスとその“驚異的連続性”のかたち」 ウェイン・L・ルーサ、
「スチュアート・デイヴィス:その芸術と社会について」 藤枝晃雄、
「スチュアート・デイヴィスと視覚言語」佐藤秀彦、
「スチュアート・デイヴイス-モダニズムの焦点としての」 上神田敬
○年譜:パトリシア・ヒルズ
○スチュアート・デイヴィス-日本における記録
○出品目録
- 新聞関連記事
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読売新聞 平成7年8月18日~27日(朝刊) 「都市の鼓動を描く」 (7回連載) 占部敏子
聖教新聞 平成7年8月29日(朝刊) 「芸術展望」 饗庭孝男
京都新聞 平成7年9月9日(朝刊) 展評 (F)
産経新聞 平成7年9月17日(朝刊) 展評 (M)
- 雑誌関連記事
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週刊読売 平成7年6月11日 「読売アートギャラリー」 作品解説 占部敏子
月刊美術 7月号(7月20日) 展評 「ジャズとの都市感覚」 石崎浩一郎
- 主催
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滋賀県立近代美術館、読売新聞大阪本社、読売テレビ、美術館連絡協議会
- 後援
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外務省、文化庁、アメリカ大使館
- 協賛
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花王株式会社、住友海上
- 協力
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日本航空、ヤマト運輸