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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

マリソール展

会期 1995年05月20日~1995年06月25日

開催概要

マリソール(本名:マリソール・エスコバール)は、1930年、ヴェネズエラ人を両親にパリで生まれた。現在はニューヨークを制作と生活の拠点にして、アメリカを中心に活動している。マリソールはルイーズ・ニーヴェルスン(1899-1988)とともに、20世紀彫刻の歴史のなかで重要な位置を占める女性彫刻家の一人として高く評価されている。最初、マリソールは絵画を制作していたが、ある展覧会で見たメキシコの土俗的な彫像に強い衝撃を受け、60年代頃から木箱を用いたユーモラスな人物彫刻の制作を始めた。箱型の木材を組み合わせて作った人体像に彩色する彼女の彫刻作品は、フォーク・アートに通ずる素朴さと呪術性、幼児性が交錯する独特の情景を繰り広げている。マリソールは寡作の作家として知られ、実際の作品に接する機会がこれまで限られてきた。今回の展覧会は、作家本人の全面的な協力により、60年代初期から現在までの代表的な作品(群像を含む立体作品19点と素描10点)によって構成された日本で初めての本格的な回顧展であった。マリソール芸術の全貌を紹介した本展は、私たち現代人が失いつつあるユーモアの感覚や、木彫の魅力と新たな表現の可能性を再発見するよい機会となった。
なお、この展覧会は彫刻の森美術館、いわき市立美術館、鹿児島市立美術館を巡回した。

会場

企画展示室1・2

観覧者数

9,988人 (一日平均 312人、一日最高 961人)

関連行事

○日曜美術鑑賞会
平成7年5月28日(日) 午後1時30分~  於:講堂
講師:尾﨑佐智子(当館学芸員)

図録(共通版)

297×210mm、120ページ(カラー作品図版46点、モノクロ作品図版33点)
編集:彫刻の森美術館、滋賀県立近代美術館、いわき市立美術館、鹿児島市立美術館、株式会社アート・ライフ
編集協力:ギャルリー・ところ
内容:○論文:「マリソール」 ロバータ・バーンスタイン、「マリソールの60年代・・・社会諷刺と『アイデンティテイ』 探し」 日向あき子
○作品解説:尾﨑佐智子、杉浦友治、谷口雄三、与田美樹
○年譜:富田麻里子  ○参考文献:野中顕子

新聞関連記事

産経新聞 平成7年5月7日~6月3日(朝刊)  「作品解説」 (20回連載) 尾﨑佐智子
平成7年6月11日(朝刊)  展評 (美) 早瀬廣美

主催

滋賀県立近代美術館、産経新聞社

後援

アメリカ大使館、ヴェネズエラ共和国大使館、大阪新聞、夕刊フジ、サンケイリビング新聞、関西テレビ放送、ラジオ大阪

企画協力

ギャルリー・ところ

協力

日本航空