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滋賀県立美術館 Shiga Museum of Art

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企画展

シガ・アニュアル ’95 ファンタジーRPGイラストレーション展

会期 1995年01月05日~1995年02月19日

開催概要

現在活躍中の若手・中堅作家の作品を通して、日本の現代の美術の多様な状況を紹介する当館の自主企画『シガ・アニュアル』の第9回展として開催。
今回は既存の“現代美術”という枠組みにとらわれず、複眼的な視点で同時代と美術のありかたを捉えようとし、サブカルチャーを正面切って取り上げたユニークな内容となった。本展で取り上げた天野喜孝、加藤洋之+後藤啓介、草彅琢仁、末弥純、山田章博、米田仁士の6組7名は、いずれも商業ベースで活躍しているイラストレーターであるが、TVゲーム等に代表されるRPG(ロールプレイングゲーム:異世界を冒険するゲーム)という領域で活躍しているという共通点を持っている。このようなジャンルの作品を公立美術館として初めて取り上げた本展は、以下のような多層的な意義を担うものとなった。
(1)  サブカルチャーの名のもとに美術館というシステムの中から排除されてきた当該ジャンルの
中に、ファインアートの領域から消失してしまったとされる“幻想芸術”の系譜を見出し、既存
の美術の枠組みを捉え直すとともに、現代美術が切り捨ててきたもの、取りこぼしてきたも
のを明らかにする。
(2)  時代の状況を映し出す鏡としての美術のありかたに着目し、現代文化を考える上でのひとつ
の指標とも言える「TVゲーム文化」と、そのビジュアル面を代表する当該ジャンルとの関わりを通して、現代人の精神世界の一端に迫る。
(3) 美術館に縁遠いと言われる現代の中・高校生層にとって、当該ジャンルは一番身近な美術としての意味を持っている。そこで当該ジャンルを美術史の流れの中に位置付けてみせることにより、彼らと美術館との距離を縮め、 新たな観客層の開拓に繋げる。

会場

企画展示室1・2

観覧者数

13,558人 (一日平均 339人、一日最高 1,302人)

関連行事

○日曜美術鑑賞会
平成7年1月29日(日)  於:講堂
講師:平田健生(当館学芸員)

図録

297×210mm、80ページ(カラー作品図版:45点、モノクロ作品図版:1点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館
内容:○論文「異世界を描く画家たち」 平田健生

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毎日新聞 平成7年1月6日(夕刊) 「展評」小林一彦

主催

滋賀県立近代美術館