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企画展
シガ・アニュアル ’94 版の宇宙
会期 1994年02月19日~1994年03月27日
開催概要
現在活躍中の若手・中堅の現代作家の作品を通して、日本の現代美術の多様な状況を紹介する当館の自主企画『シガ・アニュアル』の第8回展として開催。
今回は、「版の宇宙」と題し、銅版・石版・木版という伝統的な版画技法を用いながら、その中に新たな可能性を見出し、現代の感性に溢れた版画作品を制作している8人の作家、安藤真司、木下恵介、小林清子、清水美三子、林孝彦、筆塚稔尚、芳野太一、若月公平の作品を展示・紹介した。
版画は描画、製版、刷りという制作過程を経て、初めて作品として誕生する。従って版画の制作には、表現しようとするものに対する明確なヴィジョンと、それを作品の中に正確に定着させる高度な技術が必要とされる。今回出品を依頼した作家は、いずれも版との対話を通して、心の奥底に潜むイメージを丹念に探り出し、版画特有の繊細で、表情豊かなマチエールを大胆な造形性と結び付け、静謐で、奥行きの深い詩的・幻想的な世界を作り出している。本展は、決して派手さはないが、版という小字宙の中に、現代の感性や思考の一端を凝縮して表わした作品を通して、現代版画の一つの可能性を提示できたと思う。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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3,577人 (一日平均 112人、一日最高 297人)
- 関連行事
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○日曜美術鑑賞会
平成6年3月13日(日) 於:講堂
講師:占部敏子(当館学芸員)
- 図録
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297×210mm、64ページ(カラー作品図版68点)
編集・発行:滋賀県立近代美術館
内容:○論文「版の宇宙-マチエールの魅力と夢想の時-」 占部敏子 ○作家略歴
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毎日新聞 平成6年3月10日(夕刊) 展評 (田原由紀雄)
朝日新聞 平成6年3月12日(夕刊) 展評
日本経済新聞 平平成6年3月18日(朝刊) 展評 (宝玉正彦)
- 主催
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滋賀県立近代美術館