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企画展
ロバート・メイプルソープ展
会期 1993年04月10日~1993年05月23日
開催概要
アメリカが生んだ写真家ロバート・メイプルソープは、数多くの斬新な作品で観る人々に衝撃を与え、また古典的な美しさで皆の心を奪ったが、本展は初期のコラージュから死の直前までを回顧するものであった。1946年ニューヨークのカソリックの家庭に生まれたメイプルソープは、63~70年に素描/絵画/彫刻を学んだのちポラロイドカメラで撮影を始め、77年ニューヨークで《肖像》《花》《ヌード》をテーマにした個展を開き世間の注目を集めた。特に、女性や男性の裸体、ホモセクシュアルなどメイプルソープが計算しつくして撮し出した肉体表現は、色々な評価と批判を浴びた。それは、しかし、メイプルソープの持って生まれた才能と芸術家としての偉大さを決定づけることとなった。80年代を迎えると、顕な「性」的表現から彫刻、花、頭蓋骨など「静」的な素材を対象として、スタジオで、冷静な牙えた視線をカメラに撮しこむ作品が多くなった。メイプルソープは、そして、89年3月エイズで短い一生を終えるまで、その姿勢を崩さなかった。本展では、日本側の制約のため何点かの作品を出品できなかったが、メイプルソープを回顧するには十分な点数(160点余)であったといえよう。東京都庭園美術館、水戸芸術館現代美術ギャラリー、神奈川県立近代美術館、名古屋市美術館巡回。
- 会場
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企画展示室1・2
- 観覧者数
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25,089人 (一日平均 660人、一日最高 1880人)
- 関連行事
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○日曜美術鑑賞会
平成5年5月16日(日) 於:講堂
講師:小林昌夫(当館学芸員)
- 図録(共通版)
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300×200mm、236ページ(カラー作品図版76点、モノクロ作品図版108点、モノクロ参考図版8点)
編集:朝日新聞社文化企画局企画第二部
発行:朝日新聞社
内容:○論文「瞑想〔彼の儀式〕」 パティ・スミス、「ロバート・メイプルソープ-闇のなかの肉体」 清水敏男、
「スキャンダルとは何か、メイプルソープを読む」 高橋睦郎、
「ロバート・メイプルソープに寄せて」澤本徳美、
「ロバート・メイプルソープの思い出-すばらしさ共同生活」 リディア・チェン、
「ロバート・メイプルソープの思い出-完璧をとらえた男」 ケン・ムーディ
○年譜:「ロバート・メイプルソープ:日本における記録」 中島理壽
- 新聞関連記事
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朝日新聞 平成5年4月9日(夕刊) 展評 清水敏男
読売新聞 平成5年4月17日(夕刊) 展評 (安)
朝日新聞 平成5年4月20日~21日(朝刊) 「ロバート・メイプルソープ展」 (2回連載) 小林昌夫
毎日新聞 平成5年4月22日(夕刊) 展評 (田)
神戸新聞 平成5年4月23日(夕刊) 展評
産経新聞 平成5年4月25日(夕刊) 展評 (早)
- 雑誌関連記事
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DODA 平成5年4月8日 展評 福島美智子
- 主催
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滋賀県立近代美術館、朝日新聞社
- 後援
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外務省、文化庁、アメリカ大使館
- 協賛
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富士写真フィルム
- 特別協力
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ロバート・メイプルソープ財団
- 協力
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日本貨物航空、全日空