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開催中 常設展
モノクローム ただひとつの色にのせて
会期 2024年4月20日(土)〜6月23日(日)
開催概要
今回の展示では、当館のコレクションの中からモノクロームの絵画を18件展示します。(一部版画を含みます)
「モノクローム」と聞くと、多くの方は白黒の写真や映画を思い浮かべるのではないでしょうか。ですが絵画においては、「白黒」に限らず、単色で描かれた作品のこともモノクロームと呼びます。
モノクロームは、1960年代のアメリカを中心とした芸術運動であるミニマル・アートにおいても重要視されていました。
ミニマル・アートの代表的作家とされるフランク・ステラやアド・ラインハート、桑山忠明のモノクロームは、絵画表現における最小限度の要素を模索した成果と言えるでしょう。
ミニマル・アートと同時期にフランスで起こった動向、ヌーヴォー・レアリスム(新しい現実主義)を代表するイヴ・クラインも、絵画におけるモノクロームを考える上で重要な作家です。彼は様々な色のモノクロームを描く中で次第に青に傾倒し、「インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)」というオリジナルの色で特許を取得するほどになりました。
去年10月に亡くなった村上友晴は、絵画では油を抜いた絵の具をペインティングナイフで重ねるようにして描き、また版画や素描では鉄筆や鉛筆により細い線を紙の上に繰り返し重ねていくことで、深い精神性を感じさせるモノクロームを制作しました。
このようにモノクロームの絵画の定義は「単色で描かれている」というシンプルなものであるのに対して、その制作方法や、きっかけ、背景は作品によって様々です。単色の画面で展開されながらも、実は奥深い作品世界をお楽しみいただければ幸いです。
- 会期
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2024年4月20日(土)〜6月23日(日)
- 休館日
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毎週月曜日(ただし休日の場合には開館し、翌日火曜日休館)
- 開館時間
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9:30-17:00(入場は16:30まで)
- 会場
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滋賀県立美術館 展示室2
- 観覧料
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一般/540円(430円)
高校・大学生/320円(260円)※( )は20名以上の団体料金
※常設展のチケットで展示室1、小倉遊亀コーナー、展示室2を観覧可
※中学生以下、県内居住の65歳以上、身体障害者手帳等をお持ちの方は無料
◎毎週日曜日は「木の家専門店 谷口工務店フリーサンデー」
常設展示をどなたでも無料で観覧いただけます。
- 主催
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滋賀県立美術館
- 作品リスト
- 作品・作家解説